珠洲市・鉢ヶ崎海岸の地引き網で獲れた魚は、昼ご飯で美味しくいただきました!!
金沢大学能登学舎での勉強を終えた子ども達は、珠洲市三崎町伏見の古民家レストラン「典座」(てんぞ)に移動。ここは江戸時代に立てられた建物で、珠洲焼作家・坂本市郎さんの自宅です。前庭では珠洲市の名産品である珪藻土コンロに、珠洲市東山中町の大野製炭で作った炭を使って、マダイの塩焼きを焼いていました。もちろん使った塩は、すず塩田村の揚げ浜式塩田で作られた出来たての塩。料理を作ってくれたのは、妻・坂本信子さんで、お二人とも早朝、地引き網を行った鉢ヶ崎を訪れ、昼食に使う魚を選別してくれたのでした。小アジは唐揚げに、マダコはタコ飯のおにぎりに。珠洲の大浜大豆を使った豆腐にも塩を振って食べます。すべて地元の里山里海の食材を使った贅沢な昼食に子ども達は大満足!! 奥能登の暮らしを支える「海の恵み」を実感しました。
さらに食事の後に子ども達は、坂本市郎さんから珠洲焼の説明も受けました。坂本さんは珠洲焼の破片を子ども達に見せながら、それが近くの海岸で拾った物だと言います。珠洲焼は鎌倉時代に珠洲の地で盛んに作られていた陶器で、船で各地に輸送していたのです。しかし沈没してしまう船もあって、積み荷の珠洲焼の陶器も海底に沈んだのですが、その破片が海岸に打ち上げられたというわけです。その他、漁師の網に掛かってきた「海揚がり」と呼ばれる壺なども発見される様になり、400年前に忽然と姿を消した珠洲焼が、長い年月を経て昭和50年代に復興されたのです。珠洲焼もまた、この土地と海とのつながりを感じさせてくれる焼き物なのです。典座での昼食にも、その珠洲焼きの器が使われていました。
子ども達は奥能登・珠洲の豊かな里海の暮らしや珠洲焼の歴史ロマンを学び、一泊二日のツアーを終えました。
■この模様は、8/13(土)の石川テレビ「リフレッシュぷらす」で放送しました。
イベント名 | 「海の恵み 珠洲の伝統的塩作り体験と地引網ツアー」 |
参加人数 | 30人 |
日程 | 8/4 |
場所 | 珠洲市三崎町伏見 |
主催 | 石川テレビ放送 |