志賀町・増穂浦海水浴場での安全講習の取材が終わった後、私たちは、ライフセイバーの飯沼誠司さんが実際に溺れた子どもを救助する場面に遭遇しました。
これは、増穂浦海水浴場で行われた安全講習を撮影した後、本当に起きたことです。、ライフセイバー飯沼誠司さんによる講習を終えて富来小学校の子ども達が帰った後、波打ち際で最後のコメントの打ち合わせをしていた時でした。
突然海を見た飯沼さんが、「アッ、あの子溺れてる! 助けなきゃ!」と言ったのです。私たちが「エッ? どこに?」と探し始めた時には、既に飯沼さんは海に向かって猛然と走り出していました。その先に、確かに沈みかけて、あがき、叫んでいる子どもが──。私たちが唖然としている僅か数秒の間に、飯沼さんは子どもまで泳ぎ着き、抱き上げて救助したのでした。溺れていると判断するスピード、行動に移すスピード、救助するスピード。そのどれもが、大切な人の命を救うために必要なことだと知りました。
増穂浦海水浴場は遠浅です。溺れた子は、浮き輪を着けて泳いでいましたが、足の届かない深さの場所で、浮き輪の中に体がすり抜けてしまい溺れたようです。僅か10メートルほど先に父親がいましたが、波風の音で我が子の叫びに気付きませんでした。あっという間の出来事でしたが、浅く小さな海水浴でも常に危険と隣り合わせであること、特に小さな子どもがいる場合は、決して目を離してはならないことを痛感しました。同時に飯沼さんが携わるライフセービングとは、本当に人の命を守る仕事であることを実感し、一つの大切な命が助かったことに胸を撫で下ろしました。
イベント名 | ライフセイバー飯沼誠司さんが溺れた子どもを救助! |
日程 | 8/2 |
場所 | 志賀町・増穂浦海岸 |