プラスチックゴミによる汚染など海の環境悪化が危機的な状況を伝えて、海を未来へつなぐアクションが【海と日本プロジェクト】。7月14日(土)に酷暑の東京・渋谷の中心部で「渋谷スペシャルゴミ拾い」が開催されました。しかし、海をきれいにする活動がなぜ渋谷で…。
「海の日」を控えた7月14日(土)、【海と日本プロジェクト】を推進する団体や全国44都道府県の事務局から約500人が 東京・渋谷の神宮前小学校に集いました。酷暑の中、表参道・原宿・渋谷で街に落ちているゴミ拾いをするためです。そのイベントが「渋谷スペシャルゴミ拾い」。
それにしても海をきれいにする活動が、なぜ渋谷?。それは、海ゴミの8割が街(陸)からやって来るからです。雨が降ると、街に捨てられたゴミが側溝から川へと流れ、それが最終的に海へと出て行きます。だからこそ、特に若者達のポイ捨てが多い渋谷でゴミ拾い──という趣旨です。もちろん街だけではありません。山や谷、陸地のあらゆる所から、人の暮らしが海ゴミを生んでいるのです。
特に深刻なのは、タバコのフィルターやポリ袋、ペットボトルなどのプラスチックゴミ。海に流れ出した後、長い時間をかけて細かく砕かれ、直径5mm以下の「マイクロプラスチックゴミ」になります。これをエサと間違えて海の生物が食べて死ぬケースが続出しています。海岸に漂着した大きなゴミは拾えますが、自然に還らず小さく破砕されたプラゴミは砂に埋もれ、回収は実に困難です。まして海に漂っている場合は回収不可能です。海は当然ですが、街でもプラゴミを捨てるのは、天に唾吐く愚行。ヒタヒタと、人間に、その報いが迫っているのです。
最近、海のプラゴミが地球規模の問題であることが報じられ、スターバックスのプラスチックストロー廃止が大きな話題になりました。でも、取り組みとしては全然足りません。それが現実です。
イベント名 | 渋谷スペシャルゴミ拾い |
参加人数 | 500人 |
日程 | 2018年7月14日(土) |
場所 | 渋谷区 |
主催 | 日本財団 渋谷区 ごみ拾い団体のNPO法人 海さくら greenbird |