海藻からわかる海洋環境の変化をメインテーマにした「第1回いしかわ海洋教育フォーラム」が2月23日(土)に金沢海みらい図書館で開催されます。
地球温暖化や二酸化炭素排出量増加などの影響で、地球の海には今、海水温上昇や海洋酸性化という脅威が起きています。さらに特に最近大きな問題として浮上してきたのが、世界中の海に流入する膨大な量のプラスチックごみです。
母なる海が、静かに傷んでいます。
「第1回いしかわ海洋教育フォーラム」では、広島大学の加藤亜紀准教授が13:30から「海藻からわかる海の環境」をテーマに、海洋環境の悪化に伴って里海で起きている藻場の衰退などについて講演します。藻場は魚貝類の幼生が育つ“ゆりかご”と言われ、海藻が衰退することは魚貝類がダメージを受けることにつながります。また特に奥能登にとって海藻は、古来からの食文化を支える大切な存在でもありますが、輪島の海女さん達も「海が温かい」と、その環境変化を肌で感じていて、海藻の収穫量にも変化が生じているそうです。
14:45からは石川の海に様々な形で携わる人達のパネルディスカッション「海藻学習の取り組み・現状と課題」もあります。国連の世界農業遺産に認定されている「能登の里山里海」に今、何が起きているのでしょうか。私たちは未来を担うこども達に、どんな海洋教育で何を伝えていくのか――大切な課題です。
フォーラムでは海洋ごみ問題も扱われます。河川から海に流れ込むマイクロプラスチックの調査を行っているピリカが開発した調査手法「アルバトロス」というプロジェクトの紹介もあります。
私たちの大切な海を守るために、耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
イベント名 | 第1回いしかわ海洋教育フォーラム |
日程 | 2019年2月23日(土) 11:00~16:30 |
場所 | 金沢海みらい図書館 金沢市寺中町イ1-1 |
主催 | 能登里海教育研究所 金沢大学環日本海域環境研究センター |