5月2日(水)に能登町小木で「とも旗祭り」が行われました。小木の氏神である御船神社の春祭りで、石川県の無形民俗文化財に指定されています。
夜明け前から、小木の9町会の人達が小木港に停泊した伝馬船に、それぞれの町会で作った絢爛なとも旗を取り付けます。とも旗は700枚を超える和紙を貼り合わせ、高さは20mにもなります。朝日が昇り始めた5時過ぎには、9艘の伝馬船に華麗なとも旗が立てられ、いよいよ小木港内の巡航がスタートします。
とも旗を立てた9艘の伝馬船は、それぞれ大漁旗を掲げた漁船に引かれて小木港を巡航します。笛や太鼓のお囃子が港に響き渡り、春の風に絢爛たる旗が翻るとも旗祭りは、まさに圧巻、そして壮麗です。
小木は全国屈指のイカの町。しかし日本海の海水温上昇などに伴って2017年度は全国的にスルメイカ漁は記録的な不漁でした。農林水産省の統計によると、スルメイカの年間漁獲量は前年比13%減の6.1万トンと比較可能な1956年以降で最低の漁獲高に終わりました。また、小木のイカ釣り漁船が操業する好漁場の大和堆に排他的経済水域を侵して入って来た北朝鮮漁船の違法操業の影響で、安全にイカ釣り漁が出来なかったことも不漁の一因となりました。
漁の安全や豊漁を祈願するとも旗祭り。今年は、例年以上に祈る気持ちが強い祭りだったようです。
イベント名 | とも旗祭り |
日程 | 2018年5月2日(水)〜5月3日(木) |
場所 | 石川県能登町小木港 一帯 |