「Amazon父の日」いしかわの名産品(1) | 海と日本PROJECT in いしかわ

霊峰・白山を源に加賀平野を流れ日本海にそそぐ手取川。その豊富な伏流水が、手取川河口左岸の美川の町に噴き出しています。美川はかつて北前船の寄港地として栄えた港町で、北前船貿易で伝わった食文化や保存食を作る知恵が、美川の伝統的な名産品「ふぐのぬか漬け・かす漬け」を生みました。特に石川県でしか作られていない「ふぐの子ぬか漬け」は、猛毒が含まれるフグの卵巣を使います。昔ながらの木樽に、塩漬け１年・ぬか漬け１年の工程を経ると、無毒で食べられる珍味に生まれ変わるのです。なぜ毒が抜けて食べられるようになるのか？──現代でも科学的に解明されていない先人の知恵です。

伊藤九商店の店主・伊藤正勝さんは、「白山の伏流水の恵みによって作られる美川の伝統食を守り続けたい」と、名産品を継承することや伏流水の大切さ、そして海の大切さを話してくれました。

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