海産物の販売で有名な輪島「朝市通り」
1000年以上続く「輪島の朝市」
十一代目・大積美也子さん
十代目・大積善也さん
「海は一番身近にあるもの」と話す大積美也子さんは、輪島市の「朝市通り」で海産加工品を販売する「海士屋文四郎」の十一代目です。接客は苦手という大積さんですが、やりがいも感じています。
しかし近年、朝市を取り巻く環境が変わってきています。ウニや天然の海苔の量が減り、値段が上がってきているのです。「海士屋文四郎」十代目の大積善也さんは、「高値になればいいというわけではない。みんなに分ける量がないのが正直なところ。海女さんによると海が温かく、海藻のある場所が軒並みよくない」と、海の環境変化を危惧します。
朝市を取り巻く不気味な変化
昔採れたものが、今は採れない
落ち込むモズクの水揚げ高
JF輪島・沖崎秀一さん
JFいしかわ輪島支所の沖崎秀一さんも海の変化を感じているそうで、「熱帯魚のような魚も見えたり、モズクの水揚げ高が落ち込んでいる。海水温の上昇や海流の流れる道の変化が影響しているのでは…」と話します。
海洋環境の悪化については、1人の人間でどうにか出来ることではありませんが、人々の関心が少しでも海へ向くことを大積さんは願っています。
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