加賀市黒崎海水浴場にある浜茶屋「入のや」を3年前に継いだ堂下慎一郎さん。若者の海離れなどで海水浴客が減るなかで、海水浴場を守っている堂下慎一郎さんのインタビューをYouTubeに公開しました。
加賀市黒崎海岸で浜茶屋「入のや」を営む堂下慎一郎さんは、3年前にこの浜茶屋を継ぎました。本業は素潜り漁と養鶏業です。「水質がよく美味しいものが採れる海なので、その海を見ながら、そこで育ったものを食べるのが最高の贅沢」と堂下さん。「入のや」では自らの手で取った安心・安全な食材を提供しているのです。
県外にもリピーターがいるほど人気の「入のや」ですが、海水浴客が明らかに減っていることを、堂下さんは憂えています。
夏になると加賀市片野海岸で浜茶屋「SUN LUCAS」を営む中西隼一さんも、海水浴場を残したいという思いから海の家を始めた1人です。海水浴場に監視所などの設置が義務付けられている石川県では、利用者の減少で海の家が続けられなくなり、海水浴場自体が閉鎖されるケースが増えているのです。日本財団が行った「海と日本」に関する意識調査2017でも、特に10代~20代の若者達の4割が「海に愛着を持たない」と回答しており、人が海から離れている現状が浮き彫りになりました。
「海水浴場を守っていくことも浜茶屋を継いだ理由の1つ。海に来て、1人でも多くの人に海の良さに気づいてもらい、浜茶屋を継ぎたいという人が出てくることに期待したい」と話す堂下さん。堂下さんの行動は海と人をつなぐ手助けとなっています。