2014年5月にオープンした「小さい港のゲストハウス」
8月19日〜20日に奥能登・珠洲の取材に行った私たちが泊まったのは、珠洲市長橋町の海沿いに佇む「小さい港のゲストハウス」でした。2014年5月にオープンしたゲストハウスは、本当に小さな長橋漁港に隣接していて、ゆったりした時間が心地よい宿です。古い建物を活用してこのゲストハウスを始めたのは、石川テレビが企画した「海の恵み 珠洲の伝統的塩作りと地引網ツアー」で、鉢ヶ崎海岸での地引網で揚がった魚を昼食に出してくれた、古民家レストラン「典座」(てんぞ)の坂本信子さん。食事は海辺の納屋をお洒落に改装した「長橋食堂」で頂きます。
能登の海にゆっくり沈む夕陽を眺めながらの夕食は、ゲストハウスで最も贅沢な時間かも知れませんね。この日の夜は、新鮮な刺身のほか、珠洲特産の大浜大豆で作った寄せ豆腐、そして珍しいサザエの天麩羅。味付けは、珠洲の美しい海で作られた「揚げ浜式塩田」の塩。飾り気のない料理ですが、優しく懐かしい能登の味があふれていました。