七尾市国分町の能登歴史公園に「のと里山里海ミュージアム」が10月28日(日)にオープンしました!!
能登立国1300年の節目の今年、七尾・能登歴史公園に「のと里山里海ミュージアム」が誕生しました。国連の世界農業遺産に認定されている能登の里山里海。その歴史や文化、民俗、暮らし、恵まれた自然を総合的に学ぶことが出来る新しい博物館です。エントランスホールに入ると、能登の魅力が凝縮された鮮やかな空間に圧倒されます。シンメトリーなホールの両側に配置された「百景棚」は、じっくり時間をかけて見たいですね。エントランスホールを抜けると、「里海」「里山」「七尾の大地」「七尾の祭り」「歴史」の5つのコーナーがあるミュージアム本館があります。
里海コーナーには伝統的な伝馬船と風情のある漁具などが展示され、七尾の里海に寄り添う人々の暮らしが解ります。7kgのブリの模型や魚貝クイズ、海中映像もあって楽しく学べるスペースになっています。七尾湾にどんな生き物が生息しているんだろう? どんな漁が行われてきたんだろろう? 親子で里海の知識を蓄えましょう。
のと里山里海ミュージアムの順路の奥には、七尾市の発展を築き上げた海運交易を中心とした歴史年表が描かれています。特に江戸時代から明治時代にかけて海を股にかけた北前船は、七尾の産業の成り立ちに大きく貢献しました。昆布やニシンなど海産物は北海道から、和ろうそくの原料は四国や九州から運び込まれ、七尾で作られた酒や味噌醤油が全国に運ばれてゆきました。その歴史は今も一本杉通り商店街に連綿と受け継がれているのです。
能登の様々な側面を伝える「のと里山里海ミュージアム」。館長に就任した和田学さんは「能登の玄関口として栄えた七尾の新しい学習・交流拠点なので、親子連れにも是非来て欲しい」と抱負を語りました。館内には里山里海シアターや学習室・レクリエーションルームなど様々なイベントに活用できるスペースもあるので、学びの場、情報発信の場としての今後が期待されます。
■のと里山里海ミュージアムの詳細は11月3日(土)11:45〜【いしかわの海】で放送