幕末から明治にかけて日本海を航行した北前船ゆかりの地、金沢市大野町にある大野町小学校の5年生の児童たちが、海の生き物について理解を深めました。
金沢市大野町は、隣町の金石出身の豪商・銭屋五兵衛の北前船貿易によって味噌や醤油の生産が盛んになった地域です。海に近い大野町にある金沢市立大野町小学校では、去年から地元の海の生き物を調べる活動を行っています。7月上旬、5年生のこども達が近くを流れる大野川河口や金沢港にペットボトルで作った仕掛けを沈めました。
1週間後こども達が仕掛けを引き上げてみるとカニやヤドカリ、貝など多くの生き物が入っていました。帰校後の授業では、もっと多くの生き物が住めるためには何が必要かを話し合いました。こども達からは「周りをキレイにする」「ゴミが落ちていたら、自分から拾う」などの意見が出ました。大野町小学校の村田万里子校長は、「海に親しみ、海について調べ、海を好きになって、将来につながればいいと思う」と海の授業の狙いを話しました。地元の海の環境を調べた地遊行で子ども達に「海を大切にしよう」という気持ちが芽生えたようです。
■金沢市立大野町小学校の取り組みは8月5日(土)に放送しました。