2024年1月1日に発生した能登半島地震。特に奥能登地区は壊滅的な被害を受けました。かねてから能登の祭りを撮影してきたフォトグラファーの吉岡栄一さんは、輪島に構えていた事務所が被災して、金沢のみなし仮設住宅で生活しています。震災後、吉岡さんは変わり果てた能登の光景を記録してきました。
その模様を10分のYouTube動画として公開しています。
能登半島地震が発生する前は、吉岡さんはフォトグラファーとしての仕事を続ける傍ら、能登の各地で繰り広げられる様々な祭りに見せられて、撮影・動画配信することが、吉岡さんのライフワークでした。しかし特に奥能登地区の被害は甚大で、例年通りの祭りを開催することが出来なくなった地区が続出しました。そんな中でも能登人の絆を強め町に活気を取り戻す祭りを開催する地区もありました。
能登町宇出津の奇祭・あばれ祭りがその一つ。今年も7月5日(金)〜6日(土)に開催され、吉岡さんは記録映像を動画公開しています。
七尾市の漁師町・石崎町も海沿いの岸壁や町中の道路が破損するなど、大きな被害を受けました。ここには漁師達がキリコ奉燈を練り回す勇壮な石崎奉燈祭がありますが、キリコ(奉燈)の巡行コースを変更して8月3日(土)に実施されました。
能登にとって祭りは、それぞれの地域の大切な行事です。震災で傷付いた中でも復興を信じる人達の熱い思いが、吉岡さんの動画から伝わってきます。