レポート

奥能登国祭芸施術祭リポート ⅩⅢ

漂流物-1

奥能登国際芸術祭」リポート第13弾は、漂流物の話です。

古来より珠洲は、海の漂着物と深くつながっている

  1. 三崎・粟津海岸「最涯の漂着神」
  2. 鯨の肋骨と背骨が海に伸びる
  3. 難破船を神殿に見立てている

能登の海岸には昔から様々な物が漂着した。粗末な漁具しか持たない古代人にとって、鯨の死骸などは正に海の恵み。海を神と崇める信仰が芽生えたのは想像に難くない。

珠洲市三崎地区の粟津海岸に小山真徳さんが置いた「最涯(さいはて)の漂着神」は、難破船を神殿に、鯨の骨を参道や鳥居に見立て、古代の信仰を彷彿とさせる。文明が進んだ大陸の遺物なども漂着し、それを神として奉った神社は、奥能登に数十カ所もあるそうだ。恵みをもたらす万物を神と崇め、或いは畏れ、感謝する日本人の心が根づいてきた。

現代の漂着物は、醜い

  1. 神殿の奥には女神が鎮座する
  2. 粟津の海岸が醜い状態に
  3. 大量のブラゴミが漂着している

漂着神が鎮座する粟津の海岸には、大量のプラスチックゴミが漂着していた。醜い。漁業の技術が発達し、当然のように美味しい魚や貝が食べられる現代。だから私たちは、海を見なくなったのだろうか。

「神話の続き」は、現代の漂着物への皮肉と嘆きが込められている

  1. 深澤孝史「神話の続き」
  2. 白いブラゴミを鳥居に仕立てた
  3. 現代に降臨した醜い神なのか

外浦の笹波海岸、深澤孝史さんの「神話の続き」は、現代の漂着物であるプラスチックゴミで白い鳥居を築いた作品だ。皮肉と嘆きが込められている。プラスチック製品に囲まれて、快適な暮らしを送る現代人は、醜く汚れゆく海をどう思えばよいのか…。

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イベント名奥能登国祭芸施術祭
参加人数参加アーティスト 11の国と地域から39組
日程2017年9月3日(日)〜10月22日(日)までの50日間
場所石川県珠洲市全域
主催奥能登国祭芸施術祭実行委員会

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