レポート
2019.08.05

【奥能登の海と恵みを学ぼう!】③

続いては明治41年創業、能登町宇出津の折り目正しき鍛冶屋「ふくべ鍛冶」です。

宇出津・ふくべ鍛冶では多彩な道具が見られます

  1. 多彩な道具が並ぶ ふくべ鍛冶
  2. アイディア豊富干場健太朗さん
  3. 初めて見る鍛冶屋に興味津々…

現代の様にハイテク機器や便利な道具が無い時代、漁業や農業、台所仕事を行うために鍛冶屋は無くてはならない職業でした。世の中が発展するに従って鍛冶屋は姿を消し、今や石川県では様々な人達の要求に応える道具を作り、修理も行う鍛冶屋はふくべ鍛冶ただ1軒です。

知る人ぞ知る刃物は、上質な職人業で大人気!!

  1. 能登マキリやイカ割き包丁が
  2. 山間にある「ふくべ鍛冶」工場
  3. スギ炭を使うと温度調節が容易

ふくべ鍛冶は金沢から車で約2時間かかる能登町宇出津にありますが、奥能登の人達が羨ましいと思える存在です。四代目・干場健太朗さんは能登町の地方公務員でしたが、店を支えていた母親が亡くなったのを機に役所を辞めて後を継ぎました。干場さんは心優しきアイディアマンです。漁師や料理人と積極的に会話して使いやすい道具を開発するほか、高齢化が進む能登町のために傷んだ包丁やクワなど農具の出張修理も行っているのです。素晴らしい!!

三代目・干場勝治さんが黙々と鍛冶仕事をこなしていました

  1. 鍛冶屋仕事に好奇心も旺盛に…
  2. 三代目・干場勝治さんは寡黙だ
  3. こども達は鍛冶屋仕事に釘付け

ホームセンターに並ぶステンレス包丁を見たことがあるのかも疑わしい(?)現代っ子。高温の炭火で鉄を真っ赤に熱し、取り出して鎚で打って、鍛え上げて整えてゆく──。三代目・干場勝治さんが黙々と行う鍛冶仕事は、こども達が初めて目にする伝統の職人業です。目は釘付け、声も出ず…。

  暫時(しばし)も止まずに槌打つ響
  飛び散る火の花 はしる湯玉
  ふゐごの風さへ息をもつがず
  仕事に精出す村の鍛冶屋

これ、年配者なら誰もが知っている童謡「村の鍛冶屋」の一節です。今の音楽の教科書に載っているかどうかは知りませんが、日本が誇る由緒正しい職人仕事を歌った童謡です。最近では外国人の評価の方が高い気すらして、残念…。
海を学ぶイベント【奥能登の海と恵みを学ぼう!】は、8月24日(土)11:00〜11:30「いしかわの海」スペシャル版として石川テレビで放送。

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イベント詳細

イベント名【奥能登の海と恵みを学ぼう!〜海と日本プロジェクト】
参加人数小学校5・6年生21人
日程2019年7月30日(火)〜2019年8月1日(木)
場所能登町宇出津 ふくべ鍛冶
主催海と日本プロジェクト in 石川県実行委員会
協力ふくべ鍛冶 能登里海教育研究所
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