レポート
2019.08.05

【奥能登の海と恵みを学ぼう!】⑥

能登半島西側、珠洲市・長橋海岸に現代の漂着物を学びに行きました。

珠洲市・長橋海岸には22年前に大変なモノが漂着したのです

  1. 22年前の大変な出来事を伝える
  2. 珠洲焼作家・坂本市郎さんが語る
  3. 大量に漂着した重油の回収作業

1997年1月2日、島根県隠岐島沖でロシアのタンカー・ナホトカ号が強風と荒波に揉まれて船体が折れる事故が発生。流出した重油は冬の日本海を漂い、一週間後の1月8日深夜から大量の重油が石川県南側の沿岸から珠洲に向かって次々に漂着し始めたのです。大切な海を取り戻すため、住民やボランティア延べ20万3000人もの人達が手作業で重油の回収を行いました。坂本さんも当時の重油回収を行った1人なのです。こうして人々の懸命な努力によって、奥能登の海は美しさを取り戻しました。

しかし…。

現代の漂着物はプラスチックごみ

長橋海岸には「美しい海回復記念碑」があります。しかし現在の長橋海岸には、人間が出す新しいモノが大量漂着するのです。それは海洋プラスチックごみ。こども達への海洋教育カリキュラムを構築している能登里海教育研究所の木下靖子主任研究員が、海のプラごみ問題を解りやすく説明しました。

現代の漂着物、それが海洋ごみです

  1. 漁網やロープなどの漁具が漂着
  2. ペットボトルのキャップも多い
  3. 日本人の出したプラゴミが増加

海流や地形の関係なのか、長橋海岸には大量の海洋ごみが漂着します。特に厄介なのが自然に還らないプラスチック。石川県で漂着ゴミの話をすると、朝鮮や中国のゴミだと言う人が、実は相当います。確かにプラごみの約半数は大陸由来です。しかし残りの半数は、日本人が出したゴミ。しかも日本人が排出するプラゴミは増える一方なのです。

奥能登の海の恵みを実感するための海岸清掃です

  1. 30分程度ですが、海ごみを回収
  2. ゴロタ場の海岸清掃は結構大変
  3. 奥能登の海を守る活動でした!!

こども達には“漂着物”の意味を解ってもらった後、30分程度の海洋プラスチックごみの清掃作業を行ってもらいました。長橋海岸は波に洗われた丸い石が転がる「ゴロタ場」。こども達は、石や岩の隙間に入り込んだペットボトルのキャップなどのプラスチックごみを、丹念に回収してくれました。

海を学ぶイベント【奥能登の海と恵みを学ぼう!】は、8月24日(土)11:00~11:30「いしかわの海」スペシャル版として石川テレビで放送。

■Facebook  ■Twitter

イベント詳細

イベント名【奥能登の海と恵みを学ぼう!〜海と日本プロジェクト】
参加人数小学校5・6年生21人
日程2019年7月30日(火)〜2019年8月1日(木)
場所珠洲市長橋町
主催海と日本プロジェクト in 石川県実行委員会
協力小さい港のゲストハウス 能登里海教育研究所
\ 記事をシェアしよう /
X LINE ニュースを共有

関連リンク

スポGOMI甲子園石川県大会優勝・小松大谷高校チームが小松市長表敬
レポート
2024.11.13

スポGOMI甲子園石川県大会優勝・小松大谷高校チームが小松市長表敬

能登半島地震・海の幸はどうなる?
レポート
2024.10.27

能登半島地震・海の幸はどうなる?

ページ内トップへ