能登半島西側、珠洲市・長橋海岸に現代の漂着物を学びに行きました。
1997年1月2日、島根県隠岐島沖でロシアのタンカー・ナホトカ号が強風と荒波に揉まれて船体が折れる事故が発生。流出した重油は冬の日本海を漂い、一週間後の1月8日深夜から大量の重油が石川県南側の沿岸から珠洲に向かって次々に漂着し始めたのです。大切な海を取り戻すため、住民やボランティア延べ20万3000人もの人達が手作業で重油の回収を行いました。坂本さんも当時の重油回収を行った1人なのです。こうして人々の懸命な努力によって、奥能登の海は美しさを取り戻しました。
しかし…。
長橋海岸には「美しい海回復記念碑」があります。しかし現在の長橋海岸には、人間が出す新しいモノが大量漂着するのです。それは海洋プラスチックごみ。こども達への海洋教育カリキュラムを構築している能登里海教育研究所の木下靖子主任研究員が、海のプラごみ問題を解りやすく説明しました。
海流や地形の関係なのか、長橋海岸には大量の海洋ごみが漂着します。特に厄介なのが自然に還らないプラスチック。石川県で漂着ゴミの話をすると、朝鮮や中国のゴミだと言う人が、実は相当います。確かにプラごみの約半数は大陸由来です。しかし残りの半数は、日本人が出したゴミ。しかも日本人が排出するプラゴミは増える一方なのです。
イベント名 | 【奥能登の海と恵みを学ぼう!〜海と日本プロジェクト】 |
参加人数 | 小学校5・6年生21人 |
日程 | 2019年7月30日(火)〜2019年8月1日(木) |
場所 | 珠洲市長橋町 |
主催 | 海と日本プロジェクト in 石川県実行委員会 |
協力 | 小さい港のゲストハウス 能登里海教育研究所 |