小木漁港に隣接した能登海洋深層水施設「あくあす能登」の見学です。
あくあす能登が誕生したのは2005年。石川県工業試験場が取水できる場所を探した結果、能登町小木だけが適地だったそうです。あくあす能登では、小木港の3.7キロ沖・水深320メートルの海底から1日100トンもの海洋深層水を取水しています。何に活用するのでしょうか?
こちらは海洋深層水を活用した畜養施設。生けすにカキやアワビ、サザエなどを入れると、元気なままの状態が保てるそうです。能登海洋深層水は4大ミネラルと言われるナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウムが豊富に含まれているので、生き物にとって非常に良い環境なのでしょうね。この能登海洋深層水は、実は金沢の近江町市場の鮮魚店の生け簀でも活用されています。近江町の魚介が美味しいのも、小木沖の海の恵みなのですね。
あくあす能登では海洋深層水を様々な方法で活用しています。一つが特許製法である非直火式低塩製法での塩作り。2トンの濃縮した海洋深層水を製塩装置に入れて、60度の低温で5日間かけて60キロの塩を作ります。低温で作るとミネラル成分が壊れにくいそう。料理の旨味を引き出す美味しい塩なのです。
脱塩した水はミネラルウォーターとして販売されています。あくあす能登に容器を持って行けば、その場で販売してくれます。取材中に買いに来た地元の女性は「ご飯の炊き上がりが良くて美味しいのよ〜」と太鼓判!! 今度試してみようかな…。
海を学ぶイベント【奥能登の海と恵みを学ぼう!】は、8月24日(土)11:00〜11:30「いしかわの海」スペシャル版として石川テレビで放送。
イベント名 | 【奥能登の海と恵みを学ぼう!〜海と日本プロジェクト】 |
参加人数 | 小学校5・6年生21人 |
日程 | 2019年7月30日(火)〜2019年8月1日(木) |
場所 | 能登町 あくあす能登 |
主催 | 海と日本プロジェクト in 石川県実行委員会 |
協力 | 能登海洋深層水施設・あくあす能登 能登里海教育研究所 |