レポート
2018.08.22

海のお仕事体験@珠洲-③

いよいよ道の駅すず塩田村(奥能登塩田村)でのキツ~イ塩づくり「海のお仕事」体験です!!

揚げ浜式製塩は奥能登の海の恵みそのもの

  1. 仁江海岸・道の駅すず塩田村
  2. 塩分を含んだカン砂を集めます
  3. 柄振(いぶり)でせっせと砂集め

こども達が訪れたのは仁江海岸に面した道の駅すず塩田村。全国でも珠洲にだけ受け継がれている揚げ浜式製塩法の塩づくりを体験します。まずは塩分をたっぷり含んだ塩田の砂「カン砂」を柄振(いぶり)という道具で中央に集めます。

きれいな海水を運びます。もちろん重くてキツイ!!

  1. 仁江海岸のきれいな海水を運ぶ
  2. 海水は少な目でも、道具が重い
  3. 女の子もがんばって運びました

続いての体験は最も過酷な海水運び。海水はもちろん二つの桶と肩荷棒そのものがかなりの重さ。炎天下の重労働はあっと言う間に体力を奪います。本来は早朝5時から始まる作業なのです。

苦労して集めた海水を塩田に撒きます

  1. 海水は塩田中央に置かれた桶に
  2. 撒き方を教える登谷良一さん
  3. この道23年、鮮やかな匠の業!!

揚げ浜式の塩作りで最も難しいのが海水を塩田に撒く作業。この道23年の浜士(はまじ)・登谷良一さんが「打桶」(おちょけ)で均等に海水を撒く方法を教えます。登谷さんが打桶を降ると、海水が一瞬でパッと広がります。“潮汲み3年、潮撒き10年”と言うそうで、まさに熟練の業。さて、こども達は…。

いろんなフォームでの潮撒きが…(笑)

  1. 鮮やかな弧を描いても失敗です
  2. これも失敗。均等に撒いてね。
  3. 量は少ないが、まあまあの出来

こども達は難しい打桶での潮撒きに挑戦。海水を一カ所にパシャッとこぼしたり、隣の仲間に掛けてしまったり、打桶ごと落としたり、塩田は大騒ぎ!! 何度もチャレンジするうちに少しだけ上達しましたが、もちろん登谷さんの足元に及ぶべくもなく、終了。

2時間足らずの体験ですが、「エキスパート認定証」授与

  1. 容量600ℓの大釜で煮詰めます
  2. 重労働から美味しい塩が出来る
  3. 「エキスパート認定証」を授与

こども達は最後に茅葺屋根の釜屋に入り、高濃度の塩水「かん水」を煮詰める大釜などを見学しました。6時間かけて荒焚きした「かん水」を濾過し、16時間の本焚きを行う作業を経て、ようやく揚げ浜式の塩が完成します。

僅か2時間足らずの「海のお仕事体験」でしたが、こども達は貴重な体験を通して、能登のきれいな海が保たれて、初めて美味しい塩が出来ることを学びました。

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イベント詳細

イベント名【海のお仕事図鑑@珠洲】
参加人数珠洲市と能登町の小学生10人
日程2018年8月20日(月)
場所珠洲市清水町・道の駅すず塩田村
主催海と日本プロジェクト in 石川県実行委員会 石川テレビ放送
協力珠洲市 能登すずなり 小さい港のゲストハウス 道の駅すず塩田村
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