レポート
2019.10.17

小木小学校“里海科” 5年生は「海洋ごみ」の総まとめ

能登町・小木小学校で5年生が学んできた【海洋ごみ問題】の総まとめ授業がありました。

小木小5年生は「海洋ごみ問題」の学びをまとめました

  1. 海洋教育のメッカ・小木小学校
  2. 珠洲・長橋海岸にゴミが大量漂着
  3. 石川県の海洋ごみの実態に驚く

小木小学校で実践されている海洋教育”里海科”。5年生のクラスでは2019年度、【海洋ごみ問題】をテーマに学んできました。小木は全国屈指のスルメイカ水揚げを誇るイカの町。近年の海洋環境悪化や外国船の不法操業などで水揚げは激減していますが、それでも海は生活につながる大切な財産です。

 その海が、プラスチックごみで傷んでいる――。

ふるさと、そして石川県を取り巻く海洋ごみ

  1. 内灘海岸に押し寄せた海洋ごみ
  2. ふるさと小木の"町ごみ"マップ
  3. 学んだことをしっかり書きます

5年生はポイ捨てされた“町ごみ”について、春から調べてきました。どんな場所にあるのか、どんな種類なのか。特にプラスチックの“町ごみ”が、雨風で簡単に“海ごみ”になることも発見しました。
更に石川県の他の海岸に漂着した大量のプラスチックごみの実態も学びました。「海洋ごみ」の総まとめ授業で使われた珠洲市長橋町や内灘町、加賀市片野、白山市徳光などの写真は、「教材」として役立てて頂ければと、担任の木村優風(ゆらぎ)先生に石川テレビが提供したものです。

どうしたらゴミ問題を解決できるのだろう?

  1. 海洋ごみ対策でできることは?
  2. 各グループの考えを発表します
  3. 5年担任・木村優風(ゆらぎ)先生

<海洋ごみを減らすためにできることを考えよう>
この日の総まとめ授業では、海洋ごみを減らすために【自分で出来ること】と【みんなでできること】を3班に分かれて考え、発表しました。全部に共通したのは「ごみを捨てない」「ごみを拾う」でした。
授業を終えた木村先生は、「最初は地域のごみ問題はこども達の意識には全くなかったのが、身近な問題から課題を見つけて、普段の生活でも “ごみを見つけたら拾おう” という意識がこども達に芽生えたのが一番の成果だと思っています」と、こども達の成長に目を細めていました。

小木小学校の"里海科"は丸5年になりました

  1. 時間割に"里海科"が入っている
  2. 小木の海への感謝が掲示される
  3. 2年生が描いたスルメイカの絵

文部科学省の特例校として先進的な海洋教育を実践する小木小学校の”里海科”が始まって、今年で丸5年になります。1年生から6年生まで、海を学ぶ充実のカリキュラムや課外活動が定着しています。
小木小学校の“里海科”をサポートする能登里海教育研究所の木下靖子主任研究員も、今年4月26日に行われた海洋ごみの授業にゲストティーチャーとして参加していました。
こども達が学ぶのは海洋ごみ問題だけでなく、漁業のこと、スルメイカのこと、いろんな海の生き物のことなど様々です。
奥能登の恵まれた里海。
海の学びは、こども達の好奇心を掻き立て、他の科目の成績も上昇する傾向にあるそうです。

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イベント詳細

イベント名能登町・小木小学校 “里海科”
参加人数5年生児童 11名
日程2019年10月11日(金)
場所能登町立小木小学校
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