金沢の犀川下流〜河口、海岸のプラスチックごみ等を清掃する団体・アーバントラウト犀川を見守る会。今年6回目となる川ゴミ&海ごみ清掃が、8月30日(日)に開催されました。
意外に思われるかも知れませんが、実は金沢市に「海の家」や救護設備が必要な海水浴場がありません。しかし金石港横の橋を渡って犀川左岸の砂利道を下ると、通称・専光寺浜海岸に出ます。4輪駆動車なら波打ち際まで入れるので、岸からの釣りは無論、ゴムボートを出しての沖釣り、SUP(スタンド・アップ・ハドルボード)、海水浴(注…自己責任です)などのマリンレジャーを楽しむ人も多い“穴場の海”です。
ところが一部の心ない人達は、BBQをした後にビールやチューハイ缶、或いはBBQの道具ごと浜に捨てて行くのです。飲酒運転と不法投棄…。3年間にわたって観察してきましたが、ジェットスキーをしている一部のグループが、毎年のように犯罪行為を行っているようです。
一方、街中や犀川支流や下流域でポイ捨てされたペットボトル等のプラごみは、犀川左岸の河口部に溜まります。水嵩が増せば、海へと流出します。地球規模の重要課題となっている海洋プラスチックごみは、人類の生存にも関わりかねない問題なのに…。
実に今年6回目を数えるアーバントラウト犀川を見守る会の清掃活動は、約1ヶ月前と同じ場所で行われました。当初は大勢の参加を呼びかける予定でしたが、石川での7月下旬からの新型コロナ感染再拡大を踏まえて規模を大幅に縮小。開催案内を前日に設定し、ほぼ関係者ばかり15人の参加となりました。
そんな中、グループ副代表で大麦ストローを開発した蒲田ちかさんの取り組みに賛同した金沢大附属高校2年生2人が参加。プラごみの排出抑制と回収を研究テーマにするとのこと。頼もしい!!
早朝6:30からの清掃でしたが、残暑は厳しく皆さんすぐに汗だくに…。最もペットボトルが多かった河口近辺では、274本ものペットボトルを回収しましたが、すぐ横の犀川にはゆっくりと海に流れ出て行くペットボトルが…。空しいですね。
前回、7月26日(日)の海岸清掃には約50人が参加し、1,489本ものペットボトルを回収しました。今回は15人で274本。うち海外由来と思われたのは、僅か3本。大半の271本が国産でした。つまり石川県民のポイ捨てがほとんどだったのです。城下町金沢は全国の垂涎の的。なのに、恥ずべきマナーです。
本当にポイ捨てをやめないと、日本海の魚介に深刻なダメージを与えることになります。
本当にポイ捨てをやめないと、金沢に観光客が来なくなってしまう可能性もあるのです。
本当にポイ捨てをやめないと──。
イベント名 | 犀川河口・専光寺浜の清掃 |
参加人数 | 15人 |
日程 | 2020年8月30日(日) 6:00~8:30 |
場所 | 金沢市 犀川左岸の河口と専光寺浜 |
主催 | アーバントラウト犀川を見守る会 |
協力 | 海と日本プロジェクトin石川県実行委員会 |