昼食は珠洲の海藻料理がメインです
珠洲市真浦町の名店・庄屋の館
コロナ感染対策もバッチリです
総料理長・和田丈太郎さんの説明
今回のテーマの一つが「奥能登の海の恵み」。内浦の九十九湾で奥能登の海藻のことを学んだ小学生29人は、外浦側の海へ。曽々木海岸のトンネルを抜けると珠洲市真浦町の古民家のお食事処・庄屋の館が。2011年に国連の世界農業遺産に認定された能登の里山里海の恵みを存分に堪能できる店です。総料理長の和田丈太郎さんが、海藻をふんだんに使った昼食について説明してくれました。
奥能登の里海の恵みが絶品です
海藻しゃぶしゃぶがメイン料理
珠洲の海で取れた5種類の海藻
味噌汁は磯の香り豊かな岩のり
庄屋の館オススメ料理が「海藻しゃぶしゃぶ」。奥能登の里海は日本屈指の海藻の宝庫。昔から能登人はいろんな種類の海藻を食べてきたのです。この日は、わかめ、だいづる(アカモク)、あおさ、石もずく、かじめの5種類をしゃぶしゃぶで頂きました。
海藻しゃぶしゃぶに子ども達も舌鼓
海藻しゃぶしゃぶは大人向けの料理に思えますが、「めっちゃ美味しい!!」とみんな完食していました。味噌汁にも岩のりが入り、店内に磯の香りが漂います。美味しい昼食の後は、重労働が待っています。
午後は珠洲伝統の揚げ浜塩づくり
観光スポット・道の駅すず塩田村
浜士(はまじ) 登谷良一さん指導
きれいな海から重い海水を運ぶ
庄屋の館から車で5分ほど走ると、海沿いに珠洲伝統の揚げ浜式塩田が見えてきます。午後こども達が訪れたのは、観光スポットとしても人気の道の駅すず塩田村。全国で珠洲にだけ引き継がれてきた揚げ浜式の塩作りは、能登のきれいな海水を桶で汲み上げて運ぶ重労働から始まります。炎天下で運ぶ海水はズシリと重く、灼熱の太陽が照りつけた地面は、とにかく熱い!!
美味しい塩は重労働で作られます
海水を「おちょけ」(桶)で撒く
塩をたっぷり含んだ砂を集める
釜で煮詰めて揚げ浜塩ができる
浜士(はまじ)と呼ばれる熟練職人の登谷良一さんが、こども達に塩の撒き方を教えてくれました。塩田に撒かれた海水は砂に染みこみます。これを集めて塩分濃度の高い塩水を作り、それを大きな釜で焚き上げて作るのが、珠洲伝統の揚げ浜塩。苦みが少なくミネラルも豊富。まさに、海の恵みなのです。
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