8月18日(水)、珠洲市・正院小学校の5・6年生16人が海と日本プロジェクトのイベント「能登内浦・海のヒミツ調査隊」に参加し、能登の漁業や食文化を学びました。最初の訪問は、能登町宇出津の海沿いにあるうみとさかなの科学館。隣接する石川県水産総合センターの職員3人が講師で、能登の漁業や代表的な魚種について傾向や特徴を教えてくれました。
海のヒミツ調査隊の子ども達は3班に分かれて漁業や魚種を学びます。屋外の生け簀にはブリやフクラギ(ブリの幼魚)が飼われています。うち1匹の胴体には長細いタグが付いています。辻俊宏企画普及部長は、タグが付いた魚が定置網などに掛かると、海での行動範囲などが解るため生態の研究に役立つことを説明しました。
館内には全国屈指のスルメイカ水揚げを誇る能登町のイカ釣り漁の展示コーナーもあります。イカの専門家である四方崇史さんが、イカ釣り漁の集魚灯やイカ釣りロボットなどの設備、イカの生態などについて教えてくれました。
定置網漁のコーナーでは奧野充一さんが地球温暖化に伴う海水温上昇によって、以前は日本海で取れなかったサワラがこの20年余りで激増していること、金額ベースではブリに次いで第2位の生産額になっていて漁師の重要な収入源となっていることなどを説明。石川県でサワラを食べる習慣がなかったが、折角の海洋資源を美味しく食べる料理を考えて欲しいことを、子ども達に伝えました。
イベント名 | 能登内浦・海のヒミツ調査隊 |
参加人数 | 珠洲市 正院小学校5・6年生16人 |
日程 | 2021年8月18日(水) |
場所 | 能登町 うみとさかなの科学館、宇出津港水産物鮮度保持施設・水産物加工処理施設 |
主催 | 海と日本プロジェクトin石川県実行委員会 石川テレビ |
協力 | 石川県水産総合センター、うみとさかなの科学館、JF能都支所、能登町宇出津港水産物鮮度保持施設 |