レポート
2022.03.28

海と灯台フォーラム2021

灯台の利活用について話し合う「海と灯台フォーラム」

  1. 会場は東京・代官山の蔦屋書店
  2. “灯台女子”こと 不動まゆうさん
  3. 直木賞作家の安部龍太郎さん

3月14日(月)東京・代官山の蔦屋書店3Fイベントスペースで海と灯台フォーラム2021が開催されました。科学技術が発達した現代、航海の安全はGPSなどに代わられ、灯台は静かにその役割を終えようとしています。そんな中、海洋国家日本にとって重要な役割を果たしてきた灯台の価値を歴史に刻むために、灯台を保存し活用できないか。それが海と灯台フォーラムのテーマです。
フォーラムでは「灯台どうだい」編集長の不動まゆうさんや、直木賞作家の安部龍太郎さん、「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」プロデューサーの詩歩さんらが、灯台の魅力や利活用について語りました。

珠洲・禄剛埼灯台のオンライン参加も

  1. 珠洲・道の駅狼煙からオンライン
  2. 禄剛埼灯台を語る小寺さん(右)
  3. 道の駅は禄剛埼灯台観光の拠点

フォーラムでは、能登の最先端・禄剛埼灯台登り口にある道の駅狼煙からオンライン中継もありました。道の駅の小寺美和さんが2017年に「恋する灯台」に認定された禄剛埼灯台の魅力や、灯台のプロジェクションマッピングなど観光の活用施策について語りました。道の駅狼煙には、2021年に「燈の守り人」企画で禄剛埼灯台を擬人化したキャラクター等身大パネルやステッカーもあります。このオンライン中継の模様は、公開されているYouTubeの1時間52分頃から見られます。

さいはての岬に佇む禄剛埼灯台の活用は?

  1. 禄剛埼灯台は明治16年に初点灯
  2. 歴史的・文化的価値は全国屈指!
  3. 朝日も夕日も見られる絶景の岬

2011年に国連の世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」。中でも能登最先端に位置し、三方を日本海に囲まれた珠洲市は、古来より海と深く繋がる歴史と暮らしが根付きます。まさに過疎地ですが、2017年と2021年には奥能登国際芸術祭が開催されるなど注目を浴び、コロナ禍で移住者も増えました。
そのシンボルである禄剛崎は、海から昇る朝陽と沈む夕陽が見られる絶景が、訪れる人の心を鷲づかみにする観光ポイントなのです。

灯台の利活用を推進します

  1. 今後も全国の灯台を盛り上げる
  2. 日本財団・海野光行常務理事
  3. 灯台の利活用アイディアを募集

海と灯台フォーラム2021の最後には日本財団の海野光行常務理事が登壇、これまで取り組んできた事例を紹介するとともに、新しい灯台の利活用策を募集し支援を行う方針を明らかにしました。
例えば灯台利活用の代表例として、北海道江刺市の「かもめ島マリンピング」が挙げられます。本来目的から灯台は、海を一望する絶景の岬に佇んでいます。そこでキャンプできる環境を整えれば、新たな観光資源として地域を活性化できるという訳です。奥能登観光のシンボルであるさいはての禄剛埼灯台には、そんな魅力と可能性が広がっていますね。

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イベント詳細

イベント名海と灯台フォーラム2021
日程2022年3月14日(月)
場所日本財団 海と日本プロジェクト
協力珠洲市・道の駅狼煙
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