3月14日(月)東京・代官山の蔦屋書店3Fイベントスペースで海と灯台フォーラム2021が開催されました。科学技術が発達した現代、航海の安全はGPSなどに代わられ、灯台は静かにその役割を終えようとしています。そんな中、海洋国家日本にとって重要な役割を果たしてきた灯台の価値を歴史に刻むために、灯台を保存し活用できないか。それが海と灯台フォーラムのテーマです。
フォーラムでは「灯台どうだい」編集長の不動まゆうさんや、直木賞作家の安部龍太郎さん、「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」プロデューサーの詩歩さんらが、灯台の魅力や利活用について語りました。
2011年に国連の世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」。中でも能登最先端に位置し、三方を日本海に囲まれた珠洲市は、古来より海と深く繋がる歴史と暮らしが根付きます。まさに過疎地ですが、2017年と2021年には奥能登国際芸術祭が開催されるなど注目を浴び、コロナ禍で移住者も増えました。
そのシンボルである禄剛崎は、海から昇る朝陽と沈む夕陽が見られる絶景が、訪れる人の心を鷲づかみにする観光ポイントなのです。
海と灯台フォーラム2021の最後には日本財団の海野光行常務理事が登壇、これまで取り組んできた事例を紹介するとともに、新しい灯台の利活用策を募集し支援を行う方針を明らかにしました。
例えば灯台利活用の代表例として、北海道江刺市の「かもめ島マリンピング」が挙げられます。本来目的から灯台は、海を一望する絶景の岬に佇んでいます。そこでキャンプできる環境を整えれば、新たな観光資源として地域を活性化できるという訳です。奥能登観光のシンボルであるさいはての禄剛埼灯台には、そんな魅力と可能性が広がっていますね。
イベント名 | 海と灯台フォーラム2021 |
日程 | 2022年3月14日(月) |
場所 | 日本財団 海と日本プロジェクト |
協力 | 珠洲市・道の駅狼煙 |