日本海に突き出す能登半島は古来より航海の難所でした。む昔の船にとって風や荒波は命取り。能登外浦で海難を逃れられる深い入り江の福浦港には、北前船の時代より遙か昔、奈良時代から渤海国との交流があった圧倒的な歴史があります。遊覧船を下りたこども達は富来観光ガイドの会「又次(またじ)」会長・松山宗恵さんの解説でフィールドワークを行います。
この地も2020年に、文化庁の日本遺産「荒波を超えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」に認定されました。海を一望する断崖には現存する日本最古の西洋式木造灯台「旧福浦灯台」が佇み、数少ない方角石や貴重な絵馬が奉納された金比羅神社も…。
圧倒的な海の歴史が刻まれた福浦港。金比羅神社には、全国でも極めて珍しい図柄が描かれた絵馬があります。一般的な船絵馬は穏やかな海と北前船が描かれていますが、金比羅神社の絵馬は荒波に飲まれそうな図柄。またカニ、イカ、エビ、タコが描かれた絵馬は福浦港にしか存在しないもので、福浦港の特異な存在をうかがい知ることが出来るのです。
イベント名 | 北前船と石川の海を学ぼう!〜海と日本プロジェクト |
参加人数 | 小学5・6年生22人 |
日程 | 2023年8月1日(火)〜8月3日(木) |
場所 | 志賀町 能登金剛〜福浦港 |
主催 | 海と日本プロジェクト in 石川県実行委員会 石川テレビ放送 |
協力 | 能登金剛遊覧船、志賀町観光ガイドの会「又次」 |