いよいよ最終日。こども達は増穗浦を離れて能登半島を横切り七尾市へ。まずのと里山里海ミュージアムで七尾と北前船の歴史や産業を学びます。ここは七尾だけではなく国連の世界農業遺産に認定されている「能登の里山里海」の自然や歴史民俗を網羅した博物館。教えてくれるのは副館長の和田学さんです。
波静かな七尾には、加賀橋立や白山美川、金沢の金石・大野とはまた異なる文化と産業が根付きました。七尾湾は安心して北前船が停泊できたことも背景にあるのでしょう。そして加賀・前田藩の後押しも重要なファクターとなり、七尾には北前船由来の産業が根づいたのです。七尾から北海道に最も多く運ばれたのは、稲わらなどを編んだ筵(ムシロ)でした。昔の北海道では稲作が出来なかったので、身欠きニシンなどを包むために重宝されたのですね。
のと里山里海ミュージアムには年表と共に江戸時代の古地図があり、読みにくいですが「一本杉通り」の表記も。さぁ最後のフィールドワークです。
一本杉通りでのフィールドワークを終えた22人のこども達は、再びのと里山里海ミュージアムに戻ってきました。そして2班に分かれ、3日間の学びを本格的な早押しボタンを使って回答する「海のクイズ王」北前船バージョンに挑戦です。猛暑の中で行ったイベント「北前船と石川の海を学ぼう」。その疲れからなのか、なかなか回答が出てこない問題もありましたが、エンタメ要素満点のクイズをこども達は楽しんでくれました。
イベント名 | 北前船と石川の海を学ぼう!〜海と日本プロジェクト |
参加人数 | 小学5・6年生22人 |
日程 | 2023年8月1日(火)〜8月3日(木) |
場所 | 七尾市 |
主催 | 海と日本プロジェクト in 石川県実行委員会 石川テレビ放送 |
協力 | のと里山里海ミュージアム、高澤ろうそく店、昆布海産物處しら井 |