レポート

七尾湾のアマモ場保全活動

アマモ種蒔き_1

航空石川潜水部が参加してアマモの種まき準備作業

  1. 能登島ダイビングリゾート
  2. 潜水部員に説明する大慶さん
  3. 約6万粒のアマモの種をまく

10月15日(日)。七尾西湾の舟尾川河口の海岸で、能登の森里海研究会(大慶則之会長)は5年目となる海草アマモ場の再生保全を目的とした種まき活動を行いました。海中の森を形成する海藻・海草は、魚貝類の産卵や生育場所となる「ゆりかご」とも称され、豊かな海洋環境を維持形成する母体となっています。
播種活動の前日、日本航空学園石川高校の潜水部員たちが、活動拠点としている能登島ダイビングリゾートで、アマモの種およそ6万粒を海底で定着させるための準備作業を協力しました。

アマモが果たすブルーカーボンの役割も学びつつ

  1. 海のCO2を取り込み酸素を産む
  2. 楽しみながら翌日の準備作業を
  3. 能登の海藻博士・池森さんも参加

実は七尾湾は、日本海側最大のアマモ生育地です。しかし地球温暖化による著しい海水温上昇や、激烈な豪雨による濁流や土砂流入などが影響して、豊かだった時代と比較するとアマモ場が半減してしまった様です。アマモは汚れた海水を浄化するほか、海中に溶け込んだ二酸化炭素を吸収し酸素を生み出す「ブルーカーボン」という重要な役割を果たしています。海洋環境の維持において大切なアマモ場を復活させたいというのが、みんなの目標なのです。

七尾西湾の一角に6万粒のアマモの種を播種

  1. 種を麻袋に入れる大慶さん(左)
  2. 航空石川潜水部員が全面協力
  3. アマモ場の消失の危機を憂う

時折激しい雨が降る悪天候となった10月15日午前、七尾湾に面した和倉温泉地区の西側を流れる舟尾川河口の海岸で、大慶さんや研究者、航空石川潜水部員などが5年連続となるアマモ播種活動を行いました。どうすればアマモ場を保全できるのか、試行錯誤が続きます。
激変する天候に翻弄されてアマモ場は年々失われていく一方…。酷暑だった今夏は特に酷く、播種エリアの8月の海水温は数年前比較で3度も上昇し、30度を超えたそうです。海洋生物にとっては「熱湯」なのかも知れません。今年だけが異常だったのなら、まだ望みはあるかも知れませんが。

より良き「海の未来」のため。

大慶則之さんなどの専門知識を持つ人達の活動も大切ですが、将来の海と日本を背負う航空石川潜水部の高校生達のような存在を、頼もしく感じます。

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イベント名七尾西湾での海草アマモ播種
日程2023年10月14日〜15日
場所七尾西湾
主催能登の森里海研究会
協力日本航空高校石川 潜水部
  • 「七尾湾のアマモ場保全活動」
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