3月3日(日)、JA加賀にこにこランドに加賀市在住の親子9組22人が集まりました。日帰りで石川県の漁業や魚介を学び、山海の幸を使う加賀の郷土料理「柿の葉寿司」を作るイベントです。開会式の後、一行は加賀市の橋立漁港へ移動、港前のマルヤ水産の1階店舗に並ぶ新鮮魚介を見学しました。
マルヤ水産は底引き網漁船・宝勝丸を所有し、橋立沖の新鮮魚介を店舗に並べています。11月6日の解禁から3月20日まではズワイガニが中心ですが、ほかの鮮魚も当たり前のように美味しい上に、実は干物も絶品! 金沢港いきいき魚市支店もあります。
イベント参加者は地元加賀に住んでいながら、これほどマジマジと魚介を見たのは初めてだったようで、「今度買いに来ます!」とはお母さん達。
イベント当日は悪天候のため橋立の底引き網漁は休漁。おかげでJF橋立所属の皆さんの協力で、接岸した第五恵比寿丸に乗船できることとなりました。滅多に入れない操舵室や底引き網を引く太いロープ見学など、貴重な乗船体験に子ども達から歓声が上がりました。
底引き網漁船を下りた後は、競り場を見学。通常は夕方に魚介やズワイガニが水揚げされ、ここで次々に競り落とされていくのです。ここでも「夕方の競り見学は出来ますか?」と質問が飛びました。海や漁業を身近に感じてくれたようです。
漁港に欠かせないのが製氷施設。冷凍室には大量の氷が製造保管されており、これを砕いて漁船に乗せて出漁するのです。漁業者にとって水揚げした魚介が高く売れるために必須なのが、鮮度保持。それが漁師さん達の暮らしを支えるのです。
橋立漁港の一角には主に底引き網に掛かった海ごみが溜められています。魚貝を取るだけではなく、海洋ごみ回収も漁業者の仕事の一環です。特に問題なのが何百年も海に止まり自然に還らないプラスチック。JFいしかわ・おさかなマイスターの高岩信広さんは、地球の海に排出される海洋プラごみは年間800万トンに及び、2050年には海洋生物の総重量を海洋プラごみが超える可能性があるとの説も伝えました。
マルヤ水産では美味しい鮮魚のこと、橋立漁港では海を守ることを学びました。
イベント名 | 里山里海の幸が融合 加賀伝統の「柿の葉寿司」を作ろう! |
参加人数 | 親子9組22人 |
日程 | 2024年3月3日(日) |
場所 | JA加賀にこにこランド マルヤ水産 橋立漁港 |
主催 | 一般社団法人・石川海洋環境研究所 (海と日本プロジェクト事務局:石川テレビ) |
協力 | JA加賀 JFいしかわ 橋立漁協 マルヤ水産 |