能登半島地震で隆起した海の生き物【Vol.2】 | 海と日本PROJECT in いしかわ

輪島市門前町の黒島公民館での自然談話会の後、参加者が向かったのは海底地盤が約４メートルも隆起した鹿磯。能登半島地震が発生後、全国ニュースでも取り上げられた場所で、観た方も多いでしょう。でも実際に訪れると、地震の影響に驚かされます。
ここから２kmにあるのが猿山岬。日本財団「海の地図プロジェクト」の調査によると猿山岬が能登半島地震で最大隆起5.2mだった地点なので、鹿磯での影響も甚大でした。

４mも地盤が隆起すると何が起きるのか？
震災前、ここには岩ノリ畑がありました。波を被る海辺にコンクリートで平らな面を作り、岩ノリを採りやすくしたのが「畑」ですが、４mも地盤が隆起すれば、岩ノリはつきません。つまり厳冬期の地元の人達の収入減が絶たれてしまったのです。
また生息していた様々な海洋生物も、突然の隆起で大気にさらされ、死滅しました。
凄まじい地震によって、能登人の暮らしや生業が破壊されました。そして海の環境も･･･。地球の巨大なエネルギーを体験し観察できる貴重なフィールドワークでした。

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