レポート
2025.03.13

能登半島地震で隆起した海の生き物【Vol.3】

海藻研究・石川竜子さんに輪島の海を案内してもらった

  1. わじま海藻ラボ・石川さん
  2. 輪島港北は海女漁ポイント
  3. 隆起で露出した消波ブロック

2025年3月8日(土)に輪島市門前町で開催されたのと海洋ふれあいセンター主催の石川の自然談話会「隆起した海岸で 何がおきているのか?」
その翌日、重要無形民俗文化財に認定されている輪島の素潜り海女漁が行われている海岸を、パネリストの1人でわじま海藻ラボの石川竜子さんに案内してもらいました。海藻を研究している石川さんは11年前から海女漁が盛んな輪島に通っていましたが、2024年元日の能登半島地震の後、輪島に移住しました。
訪れたのは、輪島港の北西にある袖ヶ浜海水浴場。ここから徒歩で竜ヶ崎に向かいました。

海藻は着実に回復している!

  1. 隆起で死滅したオオヘビガイ
  2. 波打ち際には海藻が再生
  3. 岩ノリ・アオサが蘇っていた

震災前の遊歩道直下は海でした。それが分かるのが白いとぐろを巻いたまま死滅したオオヘビガイ。浅い海の生物です。
そんな海でも、新しい波打ち際には海藻が再生していました。鮮やかな緑色はアオサ(ウスバアオノリ)。この時期の「海のごちそう」で、磯の香り豊かな味噌汁の具として食されます。
茶色い海藻は岩ノリ。12月〜2月を中心に奥能登の海で採れる代表的海藻で、冬の荒波を被る海岸に付着します。しかし岩ノリ畑は海岸隆起によって高くなり、或いは破損してしまいました。

隆起した輪島の観光スポット

  1. 震災前のドローン映像
  2. ほぼ海だった竜ヶ崎
  3. 袖ヶ浜海水浴場の今

石川さんに案内してもらった輪島の海。実は震災前の2023年11月にローン撮影していました。これを見ると、竜ヶ崎は海面からポツポツと岩が露出していますが、殆どが海ですね。オオヘビガイの死骸が見られた遊歩道下も海です。夏場に大勢の人達で賑わった袖ヶ浜海水浴場も無残な姿です。
長い年月を要すると思いますが、輪島の豊かな海が蘇ることを信じています。

  ■Facebook

イベント詳細

イベント名輪島市の海岸隆起
日程2025年3月9日
場所輪島市 袖ヶ浜・竜ヶ崎
協力わじま海藻ラボ
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