2024年1月の能登半島地震と9月の記録的豪雨で壊滅的な被害を受けた珠洲市大谷町。2年ぶりの鯉のぼりイベントには地元の人達の笑顔が溢れていました。
一歩一歩ですが、復興の足取りを感じることが出来ました。
GWの5月4日(日)、珠洲市大谷町の大谷川河口右岸の海沿いで、2年ぶりとなる大谷鯉のぼりミニフェスティバルが開催されました。大谷町は2024年、元日の能登半島地震と9月の記録的豪雨で甚大な被害に遭いました。もちろん、例年GWに開催されていた鯉のぼりフェスティバルは中止に。災害は無論、住民の高齢化や過疎化なども重なって、今年も開催が危ぶまれていましたが、復興支援などで移住してきた若者達が積極的に動き、規模縮小ながら“ミニフェス”として復活開催されたのです。
少々風は強かったものの、さいはての珠洲・外浦は青空に覆われ、200匹近い鯉のぼりが海を背景に元気に泳いでいました!
鯉のぼりもさることながら、来場者のお目当ては珠洲グルメ。いろんな珠洲グルメを販売するテントには人だかりが・・・
まずはすずキッチン。震災で店舗営業が出来なくなった飲食店4店が中心となり、道の駅すずなり横で去年9月から弁当販売や飲食店を始めたのが合同会社すずキッチン。中心メンバーのレストラン浜中(休業中)の浜中康男さんによると、人気No.1弁当が唐揚げだそう。その唐揚げを噛みカップに入れた商品は大人気! 長楊枝にはミニ鯉のぼりが。
その隣の店は、高屋町から木ノ浦に向かう峠道の椿展望台向かいにあるつばき茶屋。震災による海底地盤の隆起によって港が干上がり、漁が出来なくなった場所も数多い中、手に入る新鮮魚介を美味しい料理として提供してくれる名店です。この日は「鰤っ子丼」を提供しました。ブリの照り焼き風切り身をご飯に乗せて販売。
番匠さとみ店長は「珠洲のB級グルメとして評判になってくれたら嬉しい」と話しました。つばき茶屋に行ったことのある人はご存知でしょうが、店のメニューは石に描いてあります(!!)。なので店頭に置かれていたのはショップカードではなく“ショップストーン”でした〜(笑)
つばき茶屋の横には道の駅すず塩田村が。大谷中心部から西に約6kmにある観光スポットで、奥能登の純度バツグンの珠洲伝統の揚げ浜式で作るミネラル豊富な天然塩が観光客の人気です。震災による土砂崩れで孤立したものの、昨年夏には営業再開しましたが、さらに9月の記録的豪雨で塩田に土砂が流れ込み、再び休業を余儀なくされました。
春に向けて土砂を撤去し、新しい砂を敷き詰めて塩作りが再開できるようになりました。すず塩田村のブースでは、去年までに作られた揚げ浜塩と、塩にぎりが販売されていました。
イベント名 | 大谷鯉のぼりミニフェスティバル |
日程 | 2025年5月4日(日) |
場所 | 珠洲市大谷町 |