レポート
2025.07.05

穴水町の海ノ民話「エビス合戦」アニメ化スタート①

海に囲まれた日本には、海に関わる民話が数多くあります。恵みへの感謝、海への畏怖などを伝える内容で、それを子ども達にも解りやすい約5分の短編アニメにするのが2018年にスタートした「海ノ民話のまちプロジェクト」。これまでに92本の海ノ民話アニメが作られ、2025年度も25本のアニメを製作します。
石川県では奥能登・穴水町甲に伝わる「エビス合戦」のアニメ化がスタートしています。

奥能登・穴水町の海ノ民話「エビス合戦」をアニメ化

  1. 海に突き出た恵比寿崎
  2. 恵比寿神社のロケハン
  3. 沼田心之介アニメ監督

七尾北湾を挟んで、能登島の北4キロにある静かな町が穴水町甲。6月18日(水)に甲地区を訪れたのは、アニメ監督の沼田心之介さんと弟の沼田友之介プロデューサー。海に突き出す小さな岬に佇む恵比須神社に伝わる海ノ民話が「エビス合戦」で、作品イメージを膨らませるためのロケハン(現地下見)に来たのです。

案内役は甲に住む岡本伊佐夫さん

  1. 春の恵比寿神社は美しい
  2. 案内は岡本伊佐夫さん(左)
  3. 岡本さんが持つ冊子は

海に面し、半農半漁の静かな集落・甲地区。この地に伝わる民話のことを解説してくれたのが、地元に住みふるさとの民話に詳しい岡本伊佐夫さん。岡本さんは民話「エビス合戦」に関わる情報はもちろん、恵比寿崎には昭和後期まで相撲の土俵があった事など、穴水町の歴史についても解説してくれました。
岡本さんが手にしているのは、自身が編著した「あなみず百物語Ⅱ」(初版:1997年)。穴水町教育委員会に問い合わせれば800円で購入できます。

岡本さん編著「あなみず百物語」

  1. 穴水町の民話38編を収録
  2. 地図もついて解りやすい!
  3. 挿絵も岡本さんが描いた

冊子「あなみず百物語Ⅱ」には穴水町に伝わる38編の民話が収録されていて、なんと挿絵も岡本伊佐夫さんが描いています。冊子では海ノ民話が伝わる地区を地図でも確認できます。
今回アニメ化する「エビス合戦」は、他地区の神社に奉られているエビス様を大漁を願う漁師達が拝借してくるという話。自分の町のエビス様を盗られた村人が、他地区の神社からこっそり持ってきたものの、神社には既に別のエビス様が居た──という民話です。
これがどんな海ノ民話アニメになるのか、楽しみですね〜!

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イベント詳細

イベント名穴水町の海ノ民話「エビス合戦」アニメ化スタート
日程2025年6月18日(水)
場所石川県穴水町甲
主催海ノ民話のまちプロジェクト(一般社団法人 日本昔ばなし協会)
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