レポート
2025.07.05

穴水町の海ノ民話「エビス合戦」アニメ化スタート②

海に囲まれた日本には、海に関わる民話が数多くあります。恵みへの感謝、海への畏怖などを伝える内容で、それを子ども達にも解りやすい約5分の短編アニメにするのが2018年にスタートした「海ノ民話のまちプロジェクト」。これまでに92本の海ノ民話アニメが作られ、2025年度も25本のアニメを製作します。
石川県では奥能登・穴水町甲に伝わる「エビス合戦」のアニメ化がスタートしています。

穴水町甲に近い沖波にもエビス様が!

  1. 沖波大漁祭りが有名な地区
  2. 港横にエビス様を奉る祠が
  3. エビス様と猫が外に並ぶ!

穴水町甲を後にした沼田兄弟は、岡本伊佐夫さんの案内で2.5キロほど離れた沖波地区へ。ここは8月14日・15日にキリコが立戸の浜から海に入る祭り「沖波大漁祭り」が開催される町。豊漁を願う祭りでは、海に入る前のキリコが、港横にある祠を回るそうですが、訪ねてみると何と恵比寿様の木造と猫が並んで外に出ていました!
のどか ですね〜。

穴水町前波にも恵比須弁天神社が!

  1. 前波の海に浮かぶ弁天島
  2. 美しい橋を渡ってロケハン
  3. 島の中に恵比寿弁天神社が

一行は沖波から更に1キロ北東に離れた穴水町前波へ。ここには静かな海にポツンと浮かぶ弁天島があります。深紅の欄干が美しい橋を渡って島に渡ると、その中心に恵比寿弁天神社があります。甲や沖波と違って、ここは豊漁の神である恵比寿様と一緒に弁天様が奉られています。

穴水の暮らしが「エビス合戦」に刻まれている

  1. 海を見守る恵比寿様の石像
  2. エビス合戦を語る岡本さん
  3. ロケハン後の沼田心之介監督

穴水町の甲、沖波、前波の三カ所を巡った沼田心之介アニメ監督は、「穴水町が相撲に関わりが深いことが解ったし、沖波ではエビス様とネコが一緒に居るという“奇跡の光景”が見られたので、アニメにも活かしてみたいと思う」と、海ノ民話「エビス合戦」が伝わる地元ロケハンの手応えを語りました。
一方で「エビス合戦」のアニメ化を提案した岡本伊佐夫さんは、能登の海沿いには数々の恵比寿神社があって、エビス様が各集落の神社を移動したという民話は「大漁を願う漁師達の遊び心だったのではないか」と見解を述べました。

海ノ民話アニメ「エビス合戦」は今回のロケハンで得た情報を作画にも活かされ、年末には短編アニメが完成。年明けの2026年1月には、地元の小学生達を対象とした上映会やフィールドワークを開催する予定です。

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イベント詳細

イベント名穴水町の海ノ民話「エビス合戦」アニメ化スタート
日程2025年6月18日(水)
場所石川県穴水町 沖波・前波
主催海ノ民話のまちプロジェクト(一般社団法人 日本昔ばなし協会)
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