竣工式には地元の人達や関係者が大勢出席。「狼煙のみんなの家」建設実現に大きな役割を果たした狼煙町区長の糸矢敏夫さんが挨拶に立ち、能登半島最先端の小さな町にみんなが使える交流スペースの意義を強調し、「狼煙町から復興の狼煙をあげるぞ!」と力強く話しました。
日本財団の助成で建設された「狼煙のみんなの家」は、町の集会所として十分なスペースが確保され、厨房もあります。皆さんの手によるこども食堂や時には居酒屋的な役割も果たすとのこと。もちろん地元利用が最優先ですが、色んな人達が気軽に立ち寄れる場所としての活用が期待されます(下記は同日に石川テレビで放送されたニュースです)。
https://www.ishikawa-tv.com/news/itc/00005247
竣工式が行われた7月13日(日)は地域の人達がおにぎりやトビウオのフライ、そして狼煙の名産品である幻の大浜大豆を使ったおぼろ豆腐など沢山の料理を準備して、参加者に振る舞いました。
さて能登半島地震では、狼煙町でも家屋が多数倒壊するなど大きな被害を受けました。2024年10月にドローンで撮影した画像を見ると、目立つのはブルーシートや解体跡の空き地。それから約9ヶ月経った今は、もっと解体が進み更地が増えているのが悲しい現状です。
大地震もさることながら、昨年9月の記録的豪雨の被害も甚大でした。小さな川から溢れた濁流が場所によっては家屋を襲い、また狼煙の人達が先祖から受け継いできた大切な農地にも流れ込んでしまったのです。
過疎化や高齢化が進むさいはての町に誕生した「狼煙のみんなの家」。いざという時の新たな避難所として機能する役割も担いながら、文字通り“みんなの家”として、地域住民の拠り所となることが期待されます。
イベント名 | 「狼煙のみんなの家」竣工 |
日程 | 2025年7月13日(日) |
場所 | 石川県珠洲市狼煙町 |