御食国若狭おばま食文化館で小浜と鯖の歴史を学んだ子ども達は、僅か150メートルにある福井缶詰の工場に。ここは日本海側最大の水産物加工缶詰を製造する会社です。まずは同社専務の重田洋志さんから缶詰の歴史と歩みについて聞きました。
福井缶詰が創立されたのは昭和18年(1943年)。江戸時代から小浜港はサバの大漁にわいていました。これを京都まで運ぶために塩漬けやなれ寿司などの保存技術が開発されました。そして近代に登場したのが「缶詰」だったのです。
こども達が訪れたこの日は、福井缶詰の代名詞でもあるサバ缶が製造されていました。残念ながら地元のサバ水揚げは急激に衰えたため、今は脂の乗ったノルウェー産のサバが使われていました。驚いたのはサバ缶製造工程の大半が手作業だったこと。サバを捌いて内臓を取り出す作業も、切り身を缶に詰めるのも手作業。この丁寧な工程が美味しいサバ缶づくりに欠かせないのです。
福井缶詰の工場見学を終えたこども達は、重田専務の粋な計らいで2種類のサバ缶を味見することに。
その1種類はここでしか絶対に食べられない午前中に製造されたばかりのサバ缶。もう1種類は3年間熟成されたサバ缶。午前中に作られたばかりのサバ缶は、“魚っぽさ”が残るあっさり味。対して3年間熟成された缶詰は濃厚な味わいでした。
イベント名 | 北陸新幹線で行く福井・若狭〜海のヒミツ探検隊! |
参加人数 | 小学5・6年生 22人 |
日程 | 2025年7月30日(水)〜8月1日(金) |
場所 | 福井県小浜市 福井缶詰株式会社 |
主催 | 一般社団法人・石川海洋環境研究所(事務局:石川テレビ) |