レポート
2025.08.04

海のヒミツ探検隊 Vol.6 缶詰の工場見学

日本海側最大の水産物加工缶詰工場を見学

  1. 福井缶詰は様々な缶詰製造
  2. 講師は専務の重田洋志さん
  3. 初めて見る缶詰に興味津々

御食国若狭おばま食文化館で小浜と鯖の歴史を学んだ子ども達は、僅か150メートルにある福井缶詰の工場に。ここは日本海側最大の水産物加工缶詰を製造する会社です。まずは同社専務の重田洋志さんから缶詰の歴史と歩みについて聞きました。

福井缶詰の歴史は深かった

  1. 創業時の福井缶詰記念写真
  2. 昔は沢山サバが獲れていた
  3. 若狭の定置網で獲れたサバ

福井缶詰が創立されたのは昭和18年(1943年)。江戸時代から小浜港はサバの大漁にわいていました。これを京都まで運ぶために塩漬けやなれ寿司などの保存技術が開発されました。そして近代に登場したのが「缶詰」だったのです。

サバ缶が製造されていました

  1. ノルウェー産のサバを使用
  2. 手作業でサバを捌いていく
  3. 缶詰作業も手作業でした

こども達が訪れたこの日は、福井缶詰の代名詞でもあるサバ缶が製造されていました。残念ながら地元のサバ水揚げは急激に衰えたため、今は脂の乗ったノルウェー産のサバが使われていました。驚いたのはサバ缶製造工程の大半が手作業だったこと。サバを捌いて内臓を取り出す作業も、切り身を缶に詰めるのも手作業。この丁寧な工程が美味しいサバ缶づくりに欠かせないのです。

出来たてと熟成されたサバ缶の味見も

  1. 見学通路向かいの会場で
  2. 午前中に製造されたサバ缶
  3. 魚っぽい味が残っていた

福井缶詰の工場見学を終えたこども達は、重田専務の粋な計らいで2種類のサバ缶を味見することに。
その1種類はここでしか絶対に食べられない午前中に製造されたばかりのサバ缶。もう1種類は3年間熟成されたサバ缶。午前中に作られたばかりのサバ缶は、“魚っぽさ”が残るあっさり味。対して3年間熟成された缶詰は濃厚な味わいでした。

 

晩ご飯には“宇宙に行ったサバ缶”も

  1. 2日目の民宿・浜頭の晩ご飯
  2. 鯖の醤油漬け・鯛の刺身など
  3. 若狭宇宙鯖缶は完食〜!

2日目の夕食には、福井缶詰が開発に携わった「若狭宇宙鯖缶」を小鉢で提供。これは福井県立若狭高校と、その前身・小浜水産高校の生徒達が14年間にわたる研究を受け継いで遂に完成に漕ぎ着けた缶詰。あのJAXAが正式な宇宙食として認証した新しい小浜の特産品なのです。無重力空間の宇宙でも飛び散らないように福井県産の葛でとろみを付け、味覚が弱くなる宇宙に対応して少し濃いめの味付けに仕上がっています。若狭・小浜と宇宙をつなぐサバ缶を子ども達は完食していました!

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イベント詳細

イベント名北陸新幹線で行く福井・若狭〜海のヒミツ探検隊!
参加人数小学5・6年生 22人
日程2025年7月30日(水)〜8月1日(金)
場所福井県小浜市 福井缶詰株式会社
主催一般社団法人・石川海洋環境研究所(事務局:石川テレビ)
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