レポート
2025.08.04

海のヒミツ探検隊 Vol.9 最後の学びと「海のクイズ王」

石川の海で獲れる魚も変化している

  1. 最後の授業は石川の海と魚
  2. 最後の講師は奥野充一さん
  3. 熱心に聞き入りました

最後となった「海と魚の授業」の講師は、石川県水産総合センターの普及指導課長・奥野充一さん。授業のテーマは海水温上昇で急激に増えたサワラや、石川の代表的漁法・定置網漁。海洋環境の変化によって昔は石川沖にいなかったサワラが2000年頃から急激に増えた実態と背景を解説してくれました。

サワラって どんな魚?

  1. サワラの体の仕組みを知る
  2. 突然水揚げが増えたサワラ
  3. サワラの美味しい食べ方も

本来は九州など暖かい海に生息していたサワラですが、海水温上昇によって熱くなりすぎた南の海から北上、今や福井や石川の漁獲高が全国トップクラスになってしまいました。石川には元々獲れていなかったサワラを食べる習慣がありません。でもブリに次いで漁師達の収入源になっているのが知られざる実態。せっかく沢山獲れている魚なのだから、二酸化炭素を排出するトラック輸送で遠くに持って行くのなら、ある程度は地元でサワラを消費することが大切です。奥野さんはサワラの美味しい料理まで紹介して、地産地消の大切さも説きました。

温暖化を「自分事」として認識し始めたこども達

  1. 熱心にメモを取ってくれた
  2. CO2削減の大切さもメモ
  3. 漁獲高のグラフまで!

3日間にわたる海の学び。そのメインテーマは地球温暖化による海水温上昇で暖かくなった北陸の海で獲れる魚種が変わってきている「魚種交代」でした。代表的なのがサワラですが、ハワイで重宝されるシイラも激増しています。「魚食」を通して、地球温暖化が自分達の生活に直結しているという認識が、子ども達に芽生えたようでした。

最後は「海のクイズ王」で学びを振り返ります

  1. 午前中に教わった人だけど…
  2. この地名は何と読む?
  3. 何を作っているんでしょうか

これで2泊3日の海の学びと体験イベントが終了。最後はエンタメ要素満載の「海のクイズ王」です。テレビで見るような本格的早押しボタンを使って、海と魚の知識を競うバトルです。22人が2チームに別れて挑戦! さかなへんの魚種や地名の読み問題、シーカヤックやライフジャケットの問題、出世魚の問題などを出題し、白熱したクイズ大会がフィナーレを盛り上げました!

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イベント詳細

イベント名海のヒミツ探検隊!
参加人数小学5・6年生 22人
日程2025年7月30日(水)〜8月1日(金)
場所金沢勤労者プラザ
主催一般社団法人・石川海洋環境研究所(事務局:石川テレビ)
協力石川県水産総合センター
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