10月4日(土)能登町役場2階で今夏の宇出津の奇祭あばれ祭をサポートした一般社団法人マツリズムが活動報告会を開きました。マツリズムは特に過疎が進む全国各地の祭りを持続・継承する取り組みを続けている団体ですが、特に2024年元日の最大震度7の能登半島地震発災後は、能登の祭りのサポートに注力しています
文化庁の日本遺産に認定されている「能登のキリコ祭り」。能登にとってキリコ祭りは独特の精神文化を築き支えており、各地区の暮らしと深く関わっています。夏から秋にかけていろんな町で独自のキリコ祭りが能登の各地で行われます。
しかし2024年元日の能登半島地震と9月の記録的豪雨によって、津波によるキリコ流出や土石流による破損などが続出しました。元々過疎によって人口が減っていた所に、大震災による家屋・建物の全壊が追い討ちをかけました。これによって能登人の魂であり住民の絆を支えてきた祭りが開催できなくなった地域も続出しました。
そんな地域のキリコ祭りの継承と持続を目的として、マツリズムは首都圏などからサポート人材を送り込み、支えてきたのです。
祭り当日の担ぎ手、実は結構乗り込みますが、前日のキリコ組み立てが最もタイヘンなんです。
能登町宇出津のあばれ祭は特に夜の部は、海沿いの広場に燃えさかる松明の周りをキリコが乱舞する激しい祭りです。2日目は更に物凄いことになります。八坂神社から出た神輿が川や海に投げ入れられて、担ぎ手たちが水に飛び込み、神輿を堤防に打ち付けてボッコボコに! これは須佐之男命が激しければ激しいほど喜ぶ──というのが由来なんだとか・・・。しかし神が宿る神輿を痛めつけるというのは希有な考え方ですね。松明から取った火を叩きつけるなど、全国的にも希有な奇祭ですね。
今年のあばれ祭には、震災の影響で昨年はキリコを出せなかった宇出津・仙人町も参加しました。祭りの責任者・大森喜弘さんも報告会に参加し、マツリズムのサポート無くして今夏のあばれ祭参加は成り立たなかったと語りました。
| イベント名 | 能登町宇出津×マツリズム あばれ祭り報告会 |
| 日程 | 2025年10月4日(土) |
| 場所 | 能登町役場、大屋根広場 |