レポート
2025.10.24

能登町×マツリズム あばれ祭り報告会

マツリズムのあばれ祭り報告会

  1. 報告会は能登町役場で
  2. あばれ祭りの地元民など
  3. マツリズム代表・大原学さん

10月4日(土)能登町役場2階で今夏の宇出津の奇祭あばれ祭をサポートした一般社団法人マツリズムが活動報告会を開きました。マツリズムは特に過疎が進む全国各地の祭りを持続・継承する取り組みを続けている団体ですが、特に2024年元日の最大震度7の能登半島地震発災後は、能登の祭りのサポートに注力しています

マツリズムはあばれ祭り前日からキリコ組み立てに協力

  1. 宇出津・川原町のキリコ
  2. マツリズム6人がサポート
  3. 仙人町は2年ぶりの参加

文化庁の日本遺産に認定されている「能登のキリコ祭り」。能登にとってキリコ祭りは独特の精神文化を築き支えており、各地区の暮らしと深く関わっています。夏から秋にかけていろんな町で独自のキリコ祭りが能登の各地で行われます。
しかし2024年元日の能登半島地震と9月の記録的豪雨によって、津波によるキリコ流出や土石流による破損などが続出しました。元々過疎によって人口が減っていた所に、大震災による家屋・建物の全壊が追い討ちをかけました。これによって能登人の魂であり住民の絆を支えてきた祭りが開催できなくなった地域も続出しました。
そんな地域のキリコ祭りの継承と持続を目的として、マツリズムは首都圏などからサポート人材を送り込み、支えてきたのです。
祭り当日の担ぎ手、実は結構乗り込みますが、前日のキリコ組み立てが最もタイヘンなんです。

2年ぶりに全9基のキリコが繰り出した

  1. あばれ祭り・昼の部
  2. あばれ祭り・夜の部
  3. 神輿をボッコボコに!

能登町宇出津のあばれ祭は特に夜の部は、海沿いの広場に燃えさかる松明の周りをキリコが乱舞する激しい祭りです。2日目は更に物凄いことになります。八坂神社から出た神輿が川や海に投げ入れられて、担ぎ手たちが水に飛び込み、神輿を堤防に打ち付けてボッコボコに! これは須佐之男命が激しければ激しいほど喜ぶ──というのが由来なんだとか・・・。しかし神が宿る神輿を痛めつけるというのは希有な考え方ですね。松明から取った火を叩きつけるなど、全国的にも希有な奇祭ですね。

あばれ祭り中心人物を交えて真剣な議論が

  1. あばれ祭りの協力を報告
  2. ボランティア・金沢大学生も
  3. 仙人町・大森喜弘さん

今年のあばれ祭には、震災の影響で昨年はキリコを出せなかった宇出津・仙人町も参加しました。祭りの責任者・大森喜弘さんも報告会に参加し、マツリズムのサポート無くして今夏のあばれ祭参加は成り立たなかったと語りました。

ボランティアと地元住民の交流

  1. 川原町あばれ祭りを振り返る
  2. 感情の揺れ動きを表現
  3. 夕方・宇出津港近くで交流会

報告会の最終プログラムでは各班に別れて、地元住民やボランティア参加の金沢大学生、マツリズムメンバー達が今夏のあばれ祭を振り返り、感情の揺れ動きをグラフに記載したり参加したことでの新たな課題等を話し合いました。
夕方からは宇出津港に面した大屋根広場(旧能登町役場跡地)で、参加した人達がマツリズム主催の交流会を開きました。

能登人にとってキリコ祭りは、四季折々の暮らしと生活を整える精神文化であり、それが地域の絆と魂をつなぎとめててきました。震災で参加が難しくなった町を支えることが、被災住民の活力を蘇らせるのですね。

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イベント詳細

イベント名能登町宇出津×マツリズム あばれ祭り報告会
日程2025年10月4日(土)
場所能登町役場、大屋根広場
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