レポート
2019.08.05

【奥能登の海と恵みを学ぼう!】②

午後の“里海科”は、能登町宇出津の海に隣接する海とさかなの科学館(石川県海洋漁業科学館)から。

「うみとさかなの科学館」で奥能登の漁業を学ぶ

  1. 日本海の海底地形と潮流を学ぶ
  2. 能登が発祥とされる定置網漁業
  3. 科学館の外に定置網漁の模型が

海沿いにある石川県水産総合センターに隣接するうみとさかなの科学館で、能登町を代表する漁業について学びます。入り口の脇には定置網の模型が設置されていて、魚が追い込まれる光景が想像できます。エントランスホールでは、日本海や東シナ海の海底地形や日本を取り巻く海流について辻俊宏企画普及部長が解説。続いて奥能登が発祥とされ、全国有数の沿岸漁業域である内浦の定置網漁の仕組みや獲れる魚種を聞きました。

「イカ釣り漁」は能登町を代表する漁業

  1. 能登町は全国屈指のイカ漁獲高
  2. イカ釣り漁のプロ・四方崇文さん
  3. スルメイカの生態や回遊を学ぶ

能登町を代表するもう一つの漁業がイカ釣り漁です。特に小木漁港の規模は大きく、函館や八戸と並んで全国屈指のスルメイカ漁獲量を誇ります。スルメイカ漁のプロ・水産総合センター研究主幹の四方崇文さんが、イカ漁の仕組みやスルメイカの生態、どの季節にどの海で産まれ、どこを回遊するのかを教えてくれました。

ブリの幼魚も展示しています

  1. 生けすにはブリの幼魚・コゾクラ
  2. 黄色いタグが付けられたハマチ
  3. 辻俊宏さんが調査の目的を解説

うみとさかなの科学館では出世魚ブリの幼魚コゾクラ(関東:ワカシ、関西:ツバス)が飼われていました。水槽をよく見ると、やや大きいハマチにオレンジ色の紐が。電子標識・タグで、これを付けたブリを放流して日本海での回遊ルートを調査しているそうです。定置網の代表的魚種であるブリの調査は能登の漁業を支える研究なのです。

若き定置網漁師がゲストティーチャーに

  1. 能登町は定置網漁師が凄く多い
  2. 鵜川・日の出大敷の中田洋助さん
  3. このノートは驚くほど完璧です

そして新たなゲストティーチャーとして、能登町鵜川で定置網を行う「日の出大敷」の若きリーダー中田洋助さんが登場し、定置網漁の生活サイクルを教えてくれました。毎日午前1時に起床(!)して2時には出漁、5時半頃に寄港したら獲れた魚を選別して市場に運びます。7時半から朝食を食べたら網の補修など漁具の手入れを行い、昼前に仕事が終了。午前中には帰れるので若い漁師も増えているそうです。

「うみとさかなの科学館」での様子が北陸中日新聞に掲載されました!!

  1. 7月31日(水)付の朝刊・能登面

初日の「うみとさかなの科学館」の模様は、翌日7月31日(水)の北陸中日新聞朝刊の能登面に大きく掲載されました!! 北陸中日新聞のホームページにも掲載されています。
海を学ぶイベント【奥能登の海と恵みを学ぼう!】は、8月24日(土)11:00〜11:30「いしかわの海」スペシャル版として石川テレビで放送。

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イベント詳細

イベント名【奥能登の海と恵みを学ぼう!〜海と日本プロジェクト】
参加人数小学校5・6年生21人
日程2019年7月30日(火)〜2019年8月1日(木)
場所能登町宇出津 海とさかなの科学館(石川県海洋漁業科学館)
主催海と日本プロジェクト in 石川県実行委員会
協力石川県水産総合センター 能登里海教育研究所
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