能登半島の最先端に位置し、さいはての地と形容される珠洲。
峻険な海岸線を刻む日本海と、懐深い里山に抱かれた珠洲は、古来より畏敬の念をもって自然に寄り添う暮らしが刻まれてきた地です。
そんな僻地で2017年に開催された奥能登国際芸術祭は、歴史民俗と現代アートが融合した芸術祭として大きな反響を呼びました。勢いそのままに、本来は2020年に開催されるはずだった第2回の奥能登国際芸術祭は、新型コロナウイルス感染症の影響で1年延期となり、「奥能登国際芸術祭2020+」と名称を変えて、2021年秋に開催されました。
コロナ禍による延期をプラスに変換、65軒の家々の大蔵ざらえで集めた膨大な数の古民具などを配置して、大谷町の旧西部小学校体育館を舞台とする大作「スズ・シアター・ミュージアム『光の方舟』」が生まれたのです。
さいはての珠洲を壮大なスケールで描いた作品は、常設作品として保存されることになりました。それが、このゴールデンウイークの3日間、特別限定公開されることとなったのです。必見です。
海を見下ろす高台に、ポツンと取り残され、違和感をも憶える体育館。それが舞台です。一見、無機質な構造物である廃校の体育館。しかし、そこに一歩足を踏み入れた瞬間に、厳しくも豊かな自然に抱かれて生きてきた能登人の暮らしや息づかいが蘇ります。
■紹介動画 … https://youtu.be/BN8hcv8YSlM
昨年の「奥能登国際芸術祭2020+」を見られなかった方は、このゴールデンウイークに限定公開されるスズ・シアター・ミュージアムを、是非ご覧下さい。
イベント名 | スズ・シアター・ミュージアム「光の方舟」 GW一般公開 |
日程 | 2022年 5月3日(火祝)〜5月5日(木祝) |
場所 | 珠洲市大谷町 旧西部小学校 |
主催 | 奥能登国際芸術祭実行委員会 |