地球温暖化による海水温上昇は、世界的に深刻な問題です。能登沖では世界平均を上回る海水温上昇を観測…。さらに、海の酸性化という現象も止まることなく進んでいるのです。
気象庁が公開している海面水温の長期変動データ(衝撃的なので見て下さい)によると、この100年間の能登沖・日本海の海水温の上昇は、世界平均の+0.53℃に対し、+1.28~1.71℃と突出して高くなっています。
もう一つ気になるデータがあります。開設以来20年間にわたって海水を調査しているのと海洋ふれあいセンター(能登町越坂)は、海水の酸性化を確認しています。増大する大気中の二酸化炭素が海水に溶け込み、海の酸性化が進んでいるのです。海洋酸性化が進むと、貝が殻を作りにくくなり、生育に影響が出るという研究結果も出ています。専門家は、このまま進むと2100年にはpHが0.3変化し、多くの生物に悪影響を及ぼすと警鐘を鳴らします。貝に影響が出ると言うことは、輪島の海女漁で獲れているアワビやサザエに、深刻なダメージが出るということです。
海水温上昇と海洋酸性化を止めるには、大気中の二酸化炭素を削減するしかありません。
■「輪島の朝市に海洋危機の影…」は11月4日(土)に石川テレビで放送しました。