レポート
2019.08.05

【奥能登の海と恵みを学ぼう!】⑧

2日目午後は、すず塩田村での苛酷な塩作り体験です。
でも、楽しそうでした。

テスト

  1. 今や珠洲・外浦を代表する観光地
  2. 伝統の揚浜式製塩の歴史を学ぶ
  3. 解説・すず塩田村の神谷健司さん

2日目午後に学びは、小さい港のゲストハウスの昼食で味わった揚浜式製塩を行っている道の駅すず塩田村から。神谷健司さんから、揚浜式製塩法が全国で唯一、珠洲にだけ受け継がれてきた歴史的経緯や、塩の旨味・純度などについて話を聞きました。江戸時代、加賀藩は耕作適地に乏しい奥能登の状況を鑑みて、製塩を奨励したのです。昔は奥能登の海岸一体に塩田があったそうです。

重労働で海の恵みを体験します

  1. 塩田での仕事は本当に苛酷です
  2. 指導するのは浜士・登谷良一さん
  3. 塩を含んだ砂を垂舟に入れる

揚浜式の塩作り体験は、海水が撒かれて塩をたっぷり含んだ塩田の砂を掻き集める作業から。塩作りには炎天下が適していますが、やっぱりキツイし、何より暑い!! 海水が撒かれて乾燥し、塩分をたっぷり含んだ砂を塩田中央に集め、木組みの枠・垂舟(たれふね)に入れます。

海水を運ぶのは何よりキツ〜イ海のお仕事です

  1. 奥能登の純度の高い海水を運ぶ
  2. こども用の小さい桶なんですが
  3. 少量の海水でも道具自体が重い!

実はこのすず塩田村がある海岸も、ナホトカ号の重油が漂着した場所です。地元の人達の努力で取り戻した綺麗な海。日本屈指の純度を取り戻した海の水が、珠洲の財産なのです。しかし、そもそも木の桶自体がズシリと重い。なのに海水を入れて塩田に運ぶのは苛酷です。肌が焼け付くような炎天でしたが、海を渡る心地よい風が救いでした。

潮汲み三年、潮撒き十年──。均等に撒くのは職人芸です

  1. 登谷さんが軽々と実演するが…
  2. 綺麗に潮撒きが出来る筈も無く
  3. 十年を要する潮撒きは至難の業

揚浜式製塩体験のハイライトは、熟練の業を求められる潮撒き。ベテラン浜士・登谷良一さんがやると、いとも簡単!! まるで花が開くかのように、潮水が塩田に広がります。観光客が最も沸くシーンですね。しかし体得に十年を要する熟練業です。こども達も登谷さんにコツを教わりますが、バシャー。美味しい塩作りは、長年の努力の上に成り立っているのです。

海を学ぶイベント【奥能登の海と恵みを学ぼう!】は、8月24日(土)11:00~11:30「いしかわの海」スペシャル版として石川テレビで放送。

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イベント詳細

イベント名【奥能登の海と恵みを学ぼう!〜海と日本プロジェクト】
参加人数小学校5・6年生21人
日程2019年7月30日(火)〜2019年8月1日(木)
場所珠洲市 道の駅すず塩田村
主催海と日本プロジェクト in 石川県実行委員会
協力能登里海教育研究所
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