レポート
2019.09.21

あなたは、許せますか? あなたは、こんなことしますか?

金沢市の犀川河口。専光寺浜の、絶対に許せない光景です。

金沢市を流れる犀川河口・左岸の惨状です

  1. 犀川河口のポイ捨てが酷すぎる
  2. 砂まみれではないのはポイ捨て
  3. バーベキューの網もそのままに

9月17日。
「5月下旬に参加した海岸清掃の後は行っていませんが、夏休みを過ぎたので、多分ポイ捨てゴミが散乱していると思います。ご案内しましょうか?」
そう言って、作品制作のために海ごみを撮影したいと東京から訪れた芸術家を、百万石の城下町・金沢を流れる犀川河口の専光寺浜に案内した。残念だが、絶対にポイ捨てゴミがあるとの確信があった。
「海の百万石」と呼ばれた北前船の豪商・銭屋五兵衛。生まれは現在の金石である。北前船貿易で金沢の繁栄を築いた輝きと、汚名を着せられた哀しい末路が静かな町に遺っている。
北前船によって発展した金石や大野の街並みは、2019年5月に「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間〜北前船寄港地・船主集落〜」として文化庁の日本遺産に追加認定された。

そんな深い歴史を持つ金石港横の橋を渡り、犀川沿いの砂利道を海にゆっくり向かって進む。海が見える専光寺浜に車を停めて、愕然とした。
(まさか、ここまで酷いとは…)
最も海に近い所は、浸食を防ぐ蛇籠が破損して出来た砂地に綺麗なペットボトルが散乱していた。大半が日本製。地形的にも海からの漂着ではなく、陸から捨てられたのは明らかだ。
そして、今年もあった。バーベキューの焼き網だ。

2018年に目撃した“蛮行”が、今年も繰り返されていた

  1. BBQコンロを平気で捨てるのか
  2. 酒の空き缶が大量。飲酒運転か?
  3. ポイ捨てゴミは、海に流れ出す

実は2018年、「海の日」に海岸清掃を行うため、前日の7月15日(日)に海ごみの状況を下見していた。その際、専光寺浜にテントを張って、水上バイクをしながらバーベキューをしている2組の家族がいた。非常に嫌な予感があって、彼らの姿が脳裏に焼き付いた。
そして、翌朝──。
専光寺浜に、やはり彼らが行っていたバーベキューの残骸が捨てられていた。酒の空き缶、焼き鳥の串、バーベキューの網、そして鉄製のコンロ…。小さなこども達も居たのだが、平気で海にゴミを捨てる親に育てられれば、そうやって育つ。沸々と、怒りが込み上げた。

今年はポイ捨て現場を目撃した訳ではない。しかし、酷似している犯罪的行為の「痕跡」を目の当たりにすると、どうしても昨年の醜い家族が蘇ってしまう。

金沢に来た芸術家に「多分、ゴミはあると思いますよ」とは言ったものの、実際に見たあまりの現実に、絶句するしかなかった。

あなたはこんなことしますか? あなたは、許せますか?

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イベント詳細

イベント名凄まじいポイ捨ての現場
日程2019年9月17日(火)
場所金沢市・犀川河口左岸 専光寺浜
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