大切な海を守る“大麦ストロー”が、本格的に流通スタートです!!
金沢市十間町の店舗「love lotus チョコレート工房&カフェ」は、ベトナム産の児童搾取のない農薬・化学肥料不使用のカカオ豆を使ったチョコレートを作り販売。全商品の売上の5%を児童養護施設で生活する子供達の木育活動Lotus Projectに寄付していました。経営は食品企画会社ロータスコンセプト。マリンスポーツが趣味の蒲田ちか代表は2017年、鼻に廃プラストローが突き刺さって苦しむウミガメのYouTube動画を見て、心を痛めました。
「大好きな海を守りたい」
──それが大麦ストロー企画の原点でした。
2018年は大麦ストローの試作に取り組み、2019年7月に本格的に業務用大麦ストロー販売に漕ぎ着けました。そして9月、市販用商品も発売に。パッケージには「土から生まれ、土に還る」「一本のストローが世界を変える」と蒲田さんの思いが込められた言葉が並び、そして2018年11月に始まった日本財団の新しい海洋ごみ対策プロジェクト「海の未来を変える挑戦〜CHANGE FOR THE BLUE」の意義も印刷されています。
大麦ストローは画期的な取り組みですが、もちろん蒲田さん一人で出来るはずもありません。今年製品化されるのは20万本以上。大麦の茎をカットして皮をむく作業は小松市の社会福祉法人・こまつ育成会に入所している人達が生産を担っているのです。こまつ育成会あしだサービスセンターの北濃松喜所長は、環境保護活動に入居者貢献できることは大きな意味があると、生産に協力する意義を語ります。
海洋プラスチックごみ問題が大きくクローズアップされる中、大麦ストローを使用するホテルや店舗も現れました。嬉しい悲鳴ですが、受注した商品の納品が追いつきません…。蒲田さんは明け方まで自宅で箱詰め作業をすることも頻繁にあるようです。それでも頑張るのは「大好きな海を守りたい」との強い思いがあるからです。
大麦ストローの原料は大麦そのもの。小松市の有限会社・嵐農産が協力し無償提供しています。嵐俊樹さんは「環境を守る活動に一生懸命に取り組む蒲田さんには喜んで協力する」と実に優しく、実に温かい眼差しで語りました。そして蒲田さんを力強く後押しするのが、妻の嵐玲子さん。嵐農産は小松市河田町の半分近い水田を請け負います。嵐さんに託せば間違いないと、地元の人達は知っているのですね。
稲刈りに追われる9月上旬、蒲田さんとともに取材に訪れましたが、忙しい合間を縫って私達にも温かい言葉を投げかけてくれました。最後は加藤愛アナウンサーもガッチリ引き込んで、笑顔全開の記念撮影!!
いろんな人達の理解と協力を得て、大麦ストローは旅立ったのです。
■大麦ストロー特集は、9月20日(金)に石川テレビ「石川さん Live News it !」で放送
イベント名 | 大麦ストロー発売 |
日程 | 2019年7月下旬〜 |
場所 | 石川県、東京都 |
主催 | (株)ロータスコンセプト |
協力 | 有限会社・嵐農産 社会福祉法人・こまつ育成会 |