レポート
2019.09.01

北前船の歴史と文化、海を学ぶ「海の学校 in 小松市安宅」②

午後は北前船がもたらした食文化と、安宅まつりについて学びました。

昼食にも北前船の学びが詰まっています

  1. 安宅会館での昼食について学ぷ
  2. 「1級だしソムリエ」角谷亮さん
  3. 老舗日本料理・梶助の梶太郎さん

小松市安宅小学校5年生のうち17人が午後の部に残りました。昼食にも北前船がもたらした食文化の学びがありました。まずは日本料理に欠かせない出汁。北陸の和食の礎を築いたのが北前船で北海道から運ばれた昆布です。昆布と出汁について説明してくれたのは、嘉永年間に創業し伝統の海産物を取り扱い続けてきたすみげんだしソムリエ1級の資格持つ角谷亮さん。北前船貿易による昆布の食文化と、出汁の旨味をこども達に伝えました。
この日の特製の弁当を作ってくれたのが、小松駅に近い老舗日本料理店・梶助の梶太郎さん。丁寧な料理職人の技が光ります。

北前船ゆかりの料理が旨い!!

  1. 見た目も美しい特製料理ですね
  2. 北陸ならではの鯛の昆布じめが
  3. 北海道名産身欠きニシンの煮物

北前船貿易がもたらした食文化の根幹が昆布です。昆布出汁は無論ですが、海の幸の旨味をさらに高める昆布締めも、北陸を代表する味です。そして冷凍などの保存技術が無かった時代に北海道から持ち帰られたのが「身欠き鰊」。日持ちしないニシンを干物にしたものですが、これもまた海の幸です。煮付けにすると、鰊特有の甘みと旨味が口に広がる逸品です。

驚愕!! 北前船ゆかりのデザートが登場!!

  1. この日のお品書き。贅沢です。
  2. こんな美味しい料理は初めてだ
  3. バニラにふぐの卵巣の糠漬け!!

由緒正しい料理を食べたこども達は、口々に「美味しい!!」を連発。ジャンクフードがあふれる現代にあって、ふるさと安宅に培われた伝統料理は新鮮な驚きだったようです。そして北前船と食文化に関して相当な知識を蓄えてきた私達でさえ驚愕したのがデザートのアイスクリーム。何と「ふぐの卵巣の糠漬け」が入っていたのです。しかも、美味しい!! 伝統的和食を継承するだけではなく、常に革新を追い求める料理人の拘りを実感しました。

安宅まつりで唄う「木遣り音頭」の練習

  1. 安宅の伝統を継承・曳船保存会
  2. 「木遣り音頭」を熱唱する児童
  3. 曳船保存会がお手本を披露した

「海の学校 in 小松市安宅」の目的は、海と安宅の学びをを深めた上で「安宅まつり」に参加する事なのです。北前船を模した 曳船の山車を引き回し、「木遣り音頭」を歌い上げます。曳船保存会の大人達が手本を示す以前に、こども達は完璧に歌い上げてしまい、大人達も脱帽でした…。
その活動と素晴らしい歌声は、下記をご覧下さい。

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イベント詳細

イベント名海の学校 in 小松市安宅
参加人数安宅小学校5年生 17人
日程2019年8月27日(火)
場所小松市安宅町一帯
主催海と日本プロジェクト in 石川県実行委員会
協力小松市 小松市立安宅小学校
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