午後は北前船がもたらした食文化と、安宅まつりについて学びました。
小松市安宅小学校5年生のうち17人が午後の部に残りました。昼食にも北前船がもたらした食文化の学びがありました。まずは日本料理に欠かせない出汁。北陸の和食の礎を築いたのが北前船で北海道から運ばれた昆布です。昆布と出汁について説明してくれたのは、嘉永年間に創業し伝統の海産物を取り扱い続けてきたすみげんでだしソムリエ1級の資格持つ角谷亮さん。北前船貿易による昆布の食文化と、出汁の旨味をこども達に伝えました。
この日の特製の弁当を作ってくれたのが、小松駅に近い老舗日本料理店・梶助の梶太郎さん。丁寧な料理職人の技が光ります。
北前船貿易がもたらした食文化の根幹が昆布です。昆布出汁は無論ですが、海の幸の旨味をさらに高める昆布締めも、北陸を代表する味です。そして冷凍などの保存技術が無かった時代に北海道から持ち帰られたのが「身欠き鰊」。日持ちしないニシンを干物にしたものですが、これもまた海の幸です。煮付けにすると、鰊特有の甘みと旨味が口に広がる逸品です。
由緒正しい料理を食べたこども達は、口々に「美味しい!!」を連発。ジャンクフードがあふれる現代にあって、ふるさと安宅に培われた伝統料理は新鮮な驚きだったようです。そして北前船と食文化に関して相当な知識を蓄えてきた私達でさえ驚愕したのがデザートのアイスクリーム。何と「ふぐの卵巣の糠漬け」が入っていたのです。しかも、美味しい!! 伝統的和食を継承するだけではなく、常に革新を追い求める料理人の拘りを実感しました。
イベント名 | 海の学校 in 小松市安宅 |
参加人数 | 安宅小学校5年生 17人 |
日程 | 2019年8月27日(火) |
場所 | 小松市安宅町一帯 |
主催 | 海と日本プロジェクト in 石川県実行委員会 |
協力 | 小松市 小松市立安宅小学校 |