小松市の安宅小学校5年生が「北前船こども調査団」ガイドブックを使って学びを深めました!!
ふるさと安宅の北前船について学ぶ課外授業は11月28日(水)小松市安宅町の安宅小学校で行われ、5年生の児童36人が参加。西村美智雄先生の指導の下、安宅に残る北前船の遺産について学びを深めました。幕末から明治にかけて栄えた北前船。石川県では2017年に船主屋敷14棟と船頭邸7棟が現存する加賀市橋立町が日本遺産に認定されましたが、今年は小松市安宅と輪島市門前が追加認定されたのです。ほかにも海の豪商・銭谷五兵衛を輩出した金沢や七尾など北前船の寄港地が点在します。さらに全国に目を向けると、北陸から東北、北海道、西は山陰、瀬戸内海から近畿に至るまでの沿岸の各市町に北前船の歴史と文化が色濃く残っているのです。
授業では発行したばかりの「北前船こども調査団」ガイドブックを使い、38市町に残る北前船の遺産を調べましたが、実はガイドブック製作には安宅小学校の5年生児童が7月24日に行ったフィールドワーク【北前船安宅こども調査団】での調査結果が反映されているのです。
↓↓↓フィールドワークの模様↓↓↓
さらには8月29日には、向かいの安宅中学校で安宅町の北前船の歴史や遺産などを調べてガイド役を担う「地域活性化クラブ」のメンバーに手伝ってもらいながら、「北前船こども新聞 安宅版」も作成していたのです。こうして自分達が調べてきた安宅と北前船の調査結果がガイドブックになったことに児童達は驚き、ますます学習意欲が高ってゆきます!!
熱気あふれた課外授業は1時間を超え、こども達は38市町に残された北前船ゆかりの神社や祭り、民謡や踊り、海産物や食文化などを書き出し、それと比較して「安宅が全国に誇れる宝」は何かを考えました。その結果、毎年9月に行われる安宅住吉神社の安宅まつりで、町を引き廻す北前船の「曳船(ひきふね)」を安宅の宝に選びました。安宅小学校では毎年4年生が曳船巡行に参加するため、児童たちは特に誇りを持っているようでした。
夏から続いた一連の北前船こども調査団の活動について西村美智雄先生は、「こども達は調べるに従って北前船に対する関心も強くなっていったし、安宅町にあるものを新しく知る機会になった。木遣り音頭や曳船、安宅まつりなど当たり前のようにあったものが、実は北前船から始まったものだと知って、安宅の町への思いが強くなったようだ」と調査の意義を語りました。
★北前船安宅こども調査団は12月30日(日)6:00~石川テレビで放送!!
イベント名 | 北前船安宅こども調査団の課外授業 |
参加人数 | 36人 |
日程 | 2018年11月28日(水) |
場所 | 小松市立安宅小学校 |