レポート
2020.02.05

能登町・小木小学校 ”里海発表会”

こども達が1年間の“海の学び”を発表!

  1. 海洋教育に取り組む小木小学校
  2. 3年生は”とも旗祭り”について
  3. 4年生は”小木イカ物語”です

能登町立小木小学校では、全国唯一の海洋教育カリキュラム“里海科”を行う文部科学省の特例校として、2015年度から「海の学び」をスタートし、丸5年になりました。小木の主力産業はイカ釣り漁。しかし近年は地球温暖化による海水温上昇や外国船の違法操業などの影響でスルメイカ漁獲高が激減していますが、こども達にとって全国屈指の「イカの町・小木」は、大切なふるさとです。そんな里海に恵まれた小木小学校で2月3日(月)に3年生から6年生が、この1年間の学びを発表しました。

3年生は小木を代表する壮麗な海の祭り「とも旗祭り」について学んだことを「目指せ!伴旗はかせ」と題してクイズ形式で分かりやすく発表しました。

4年生の発表は「小木イカ物語」JF小木支所で学んだ課外授業もありました。そんなイカの町・小木を、物語にして分かりやすく発表したのです。教室には参観に来た親御さん達もいて緊張しましたが、みんな頑張っていました。

5年生のテーマは、近年問題となっている「海洋ごみ」です

  1. 海洋ごみ問題に取り組んだ5年生
  2. 町にはどんな海洋ごみがあった?
  3. 小木小学校の “海ごみ0宣言”

そして5年生の発表は「海と環境とわたしたち」。3年の時には九十九湾周辺での「海ごみ拾い」、4年の時は「能登小木港イカす会2018」で”ごみ新聞”を配布するなど、小木の町からごみを無くしたいと訴えてきました。そして5年生になってからは、特に海洋プラスチックごみについての学びを重ねてきました。海の学びをサポートしている能登里海教育研究所の主任研究員・木下靖子さんの海洋ごみ授業を行ったほか、自分達で小木の様々な場所に捨てられているゴミの種類を調査して、それが海に流れて行くことを学んだのです。2019年10月には木村優風先生の指導の下で、総まとめの授業が行われました。石川テレビが撮影してきた様々な海洋プラスチックごみの写真や映像も授業に使っていただき、海洋ごみは小木だけではなく、石川県全体を脅かしていることを学んできたのです。
発表会でこども達が成果として掲げたのが、”小木小海ごみ0宣言”!
「いつでも誰でも、どこでも、一人でも出来ること」として「ごみを出さない」「拾う」「再利用する」など、誰にでもできることをみんなでやろう!という内容です。
さらに、”ごみ拾いイベント””マイバックの徹底”なども含めた提案書も作成して、これから行政機関に提出する計画です。凄いですね〜。

6年生は「漁業と地物」場産について

  1. 下級生たちも真剣に発表を聞く
  2. イカの種類についても調べたよ
  3. 能登小木港イカす会2018の授業

卒業を間近に控えた6年生は「漁業と地場産物」について発表。ふるさと小木のイカ釣り漁業の仕組みや、獲れるイカの種類などを調べました。5年生の時には「能登小木港イカす会2018」で、スルメイカを解剖して体の構造も学んだ彼らは、もはや“イカの専門家”と言っても過言ではないかも…です。どの学年も充実の内容だった「里海発表会」。ふるさとの海の学びを活かして欲しいですね!

さて、能登里海教育研究所と石川テレビは2019年度、日本財団がオールジャパンで推進している新たな海洋ごみ対策「CHANGE FOR THE BLUE」の一環として、「ストップ!海洋ごみinいしかわ」というプロジェクトを展開してきました。小木小学校に写真や映像を提供して使ってもらったのは、将来を担うこども達に「ポイ捨てが海にダメージを与えること」を学んで欲しかったからです。
この1年間に展開してきたプロジェクトの内容などは、2月22日(土)に能登里海教育研究所が開催する「第2回いしかわ海洋教育フォーラム」の取材と合わせて、2月26日(水)の夕方のニュース「Live News it !」で放送する予定です。

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イベント詳細

イベント名能登町・小木小学校 “里海発表会”
日程2020年2月3日(月)
場所能登町立小木小学校
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