レポート
2020.06.30

金沢・専光寺浜の海洋プラごみ清掃

犀川に捨てられたプラごみが、海へ出る

  1. 犀川河口近くの木曳川に溜まる
  2. 大雨で増水すると海に流れ出す
  3. 専光寺浜に漂着・海洋プラごみ

梅雨の大雨で増水した金沢の犀川河口。支流の木曳川の岸に辛うじて流出しなかったペットボトルなどが溜まっていました。犀川本流まで、あと数メートル。この日は犀川本流に流れ出したペプラスチックごみが、絶え間なく流れていました。そして海から漂着した海洋ごみが、専光寺浜に溜まっているのです。

マリンレジャー客のマナーの悪さが際立つ

  1. 犀川河口に捨てられたプラごみ
  2. BBQをやった後に燃やすとは…
  3. BBQの道具を平気で捨てる人も

これは2019年9月中旬に撮影した専光寺浜のプラスチックごみ。その大半は、海洋プラスチックごみではありません。専光寺浜でのジェットスキーやBBQ、釣りをした人達が捨てたプラごみです。
「海を楽しむために、海を守る」という基本的心構えが微塵もない人達の仕業。違法行為です。

今年4回目の犀川〜専光寺浜の清掃活動

  1. 約20人がボランティアで参加!!
  2. 大麦ストローの蒲田ちかさんも
  3. 4時間の清掃で見違える海岸に!!

6月28日(日)、主に犀川下流域をボランティアで清掃する団体・アーバントラウト 犀川を見守る会(代表:前田哲昭さん)の呼びかけで、専光寺浜の清掃が実施されました。三密を避けるため、時間は6:00から10:00と長く、好きな時間に来て清掃するという取り決めで、賛同した約20人が参加しました。参加者の中には大麦ストローを開発・販売している蒲田ちかさんの姿も。実は蒲田さん、清掃終了後に前田代表からの打診を受けて、犀川を見守る会の副代表に就くことに。犀川や専光寺浜の清掃に参加し始めたのは、この3月から。プラスチック削減を目的とした大麦ストローを販売する身として、プラごみの現状を知りたい、何より海をキレイにしたいという思いが、蒲田さんを突き動かしたのです。今後は副代表として清掃活動の運営に携わるそうです。

回収できないプラごみも沢山あります…

  1. 約50袋の海洋ゴミを拾いました
  2. 海に漂うプラごみは回収不可…
  3. 肥料カプセルも回収できません

この日、4時間の清掃活動でプラごみなど約50袋を回収しました。清掃前とは比較にならないほど海岸はキレイになりました。しかし海には包装プラごみが漂い、砂浜には細かいマイクロプラスチックが散乱しています。直径3ミリ程度の粒状プラごみは、農業用肥料カプセル。回収は極めて困難です。

毎日のように悪化する海洋環境。海岸に漂着するのは2割程度で、残り8割のプラスチックごみは、今も海の中を漂っていると言われています。
回収できないものは、流出させない、使わない。それしか方法がないのです。

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イベント詳細

イベント名専光寺浜の清掃
参加人数約20人
日程2020年6月28日(日)6:00〜10:00
場所金沢市・専光寺浜
主催アーバントラウト 犀川を見守る会
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