橋立漁港で底引き網の新造船「第十八 梅昭丸」を見学
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橋立19年ぶりの新造船・梅昭丸
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底引き網漁を説明する高岩さん
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網を引くロープの長さは1km
古い町並みを後にした橋立小5年生11人は、橋立漁港へ移動。JFいしかわの高岩信広さんが、橋立を代表する底引き網漁の仕組みなどを解説しました。接岸したのは、橋立港に19年ぶりに登場した新造船「第十八 梅昭丸」。高岩さんは底引き網を引くロープの長さが1kmもあることなどを伝えました。
網にかかる海底ゴミについても学ぶ
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底引き網に掛かった海洋ごみ
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プラスチック素材のゴミも多い
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環境省の海底ゴミ調査に使用
橋立漁港の一角には、底引き網に掛かった大量の「海底ごみ」が保管されています。海に深刻なダメージを与えている海洋プラスチックごみは地球規模の重要課題ですが、環境省は今年5月、「漁業者の協力による海底ごみ回収実証地域」として全国7地域を選定し、石川県では金沢市と加賀市が選ばれたのです。橋立漁港に蓄積された海洋ごみは、その調査対象なのです。
高岩さんは海洋プラスチックごみが海の生き物や漁業に与える悪影響についても説明し、町にゴミを捨てないことを訴えました。
昼食は北前船主が食べていた料理を再現
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橋立港向かいにあるマルヤ水産
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北前船主が食べていた料理も!
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ふるさとの海の幸を味わった
昼食は橋立港前にあるマルヤ水産2階の割鮮しんとく。ここは1階で新鮮な魚介を選んで、好きな料理を指定して食べられる名店です。9月の底引き網解禁直後に訪れた的場絢香リポーターも絶品料理に感動していました。
今回こども達が食べる料理の中には、北前船主が食べていた料理を加賀市が文献から再現した品も。タイとヒラメの昆布締め、昆布とスルメの松前漬け、田作り、ハマグリの吸い物など往時を偲ばせます。その他、新鮮な甘エビの煮つけとタラのフライなど、実に豪華なメニューでした。
おさかなマイスター・高岩さんが魚を解説!!
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底引きで獲れた様々な魚を説明
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これから旬を迎える魚の数々
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海水温上昇で獲れ始めたサワラ
食事後は1階のマルヤ水産で「魚の勉強」。JFの高岩信広さん、実は石川県に2人しかいないおさかなマイスター。取得するのは、かなりの難関です。多彩な魚種の中で高岩さんが力を入れて解説したのが、サワラ。実は昭和の頃には日本海では取れなかった魚ですが、地球温暖化に伴う海水温上昇の影響で平成に入ってから石川県沖でもサワラが取れるようになり、今やかなりの漁獲があります。海の環境が変わると魚貝類の生息域も変わっていくことを、こども達は学びました。
干物や魚のぬか漬けも北前船で伝わった保存方法
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干物を説明するのは湯谷誠さん
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マルヤ水産の干物は新鮮・多彩
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北陸中日新聞に掲載されました
最後はマルヤ水産の湯谷誠さんから、干物や魚のぬか漬けの作り方などについて説明を受けました。サバやイワシのぬか漬けは、保存食として北前船貿易で伝わった食文化なのです。
そして今回は子ども達にマルヤ水産の海産物を使った新しい「ふるさと納税の返礼品」を考えてもらうというミッションがあります。
北前船と橋立の歴史、海と漁業、海産物。ふるさとの海のことを学んだ橋立小学校の児童は、一体どんな返礼品を考えてくれるのでしょうか? 楽しみですね。
この模様は、10月14日(水)の北陸中日新聞・加賀版に掲載されました。WEB版でも見られます。
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