地球温暖化によって急に取れ始めた魚とは?
金沢港いきいき魚市から生中継
海水温上昇で取れ始めたサワラ
ノートに学びをしっかりとメモ
午後の部は、石川の代表的な魚介と海洋環境の変化がテーマ。新鮮魚介が並ぶ金沢港いきいき魚市からの生中継でJFいしかわ・おさかなマイスター高岩信広さんが、「地球温暖化による海水温上昇で20年前から急に取れ始めた魚は何か?」をクイズで出題しました。かなりの難問ですが、一人だけ正解者が。小松市立安宅小学校の山根さんでした!!
答えはサワラ。グラフを見れば一目瞭然ですね。海の環境や魚介も刻々と変化しているのです。
スルメイカ漁とその生態を学ぼう!!
能登里海教育研究所・浦田慎さん
自然に優しいのがイカ釣り漁業
スルメイカを解剖して仕組みを
続いては海洋教育のプロ、能登里海教育研究所の浦田慎主幹研究員が登場。里海研の本拠地は、全国屈指のスルメイカ水揚げを誇る能登町小木です。サワラとは逆に、スルメイカは海洋環境変化の影響を受けて漁獲高が激減しているのです。外国船による違法操業の影響も…。浦田さんは、そんな背景を解りやすく解説しました。さらにスルメイカをハサミで解剖し、イカの体の仕組みを教えてくれました。
能登町小木の伝統料理「イカの甘酢漬け」を作ってみた
フードコーディネーター・瀬川しのぶさん
小木伝統・イカの甘酢漬けの具材
的場絢香リポーターもお手伝い
浦田さんの後、同じ能登町小木からフードコーディネーター瀬川しのぶさんが登場。小木名産の船凍イカを使った伝統料理「イカの甘酢漬け」の作り方を子ども達に教えました。イカの足をはじめスティック状に切ったニンジン、キュウリ、セロリ、ショウガをキャベツにくるんで、イカの胴体に詰めます。これを密閉容器に入れて甘酢を注ぎ、3日間冷蔵庫で保存します。輪切りにすると色鮮やかなので、正月料理にもオススメです。
2回の“海洋教育”で児童の意識は変わったはず!!
九十九湾・つくモールの紹介も
小木小学校はイカ釣りの本場だ
子ども達は海ごみゼロを訴える
小木小学校6年生は、午前の「小木の海ごみゼロ」発表に続いて、この日2度目の登場。ふるさとの主力産業であるスルメイカ自慢行ってくれました。
さてイカの甘酢漬けを教えてくれた瀬川さん、実は能登町の九十九湾沿いに今年6月20日にオープンしたイカの駅つくモールで働いています。そのオープンを取材した的場絢香リポーターが、つくモールの魅力を紹介しました!!
海洋プラスチックごみ問題、脱プラを目指す大麦ストロー、海水温上昇によって急に獲れ始めたサワラ、逆に獲れなくなったスルメイカ、能登町小木の船凍イカ料理…。
バラエティに富んだ海の学びは、参加した子ども達の好奇心を刺激しましたよ。
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