校舎周辺の清掃活動を行っている寺井高校は、この日ふるさとの海をキレイにしようとやってきたのです。この活動をお手伝いしてくれたのが、近くに本社を構える日本海開発の南純代社長と社員のみなさん。廃棄物処理などを行う会社で、海洋プラスチックごみ対策にも意識が高く、社員や家族での海岸清掃や金沢泉丘高校の根上グリーンビーチで行った海岸清掃などにも協力しています。
ゴミの大半は魚網、ロープ、カゴなどの漁具。これらのほとんどが材質はプラスチック。
清掃活動がスタートしたのが11時。ほとんどの生徒が海岸清掃活動は初めて。海岸に足を踏み入れると、漂着した海洋ごみの多さに驚きを隠せない様子。それでも黙々と漂着ゴミを回収していきます。砂に埋れた大きなロープを、仲間と力を合わせて引っ張り出す姿もみられました。
海岸清掃は約1時間で終了。生徒たちは大量の海ごみを回収して戻ってきました。集まった袋は約150、トラック1台分です。清掃を終えた生徒達は、こんな感想を話してくれました。
「海岸には来たことは、ほとんどなかった。こんなにゴミがあるとは思わなかった」
「また機会があれば清掃活動に参加してみたい」
今回の清掃活動に協力した日本海開発の南純代社長は「生徒さんたちが楽しそうに活動しているのがよかった。回収ゴミの殆どがプラスチック。しかしプラスチック自体を理解していない。紙と混ざったような物は、燃えるの燃えないのか──そこから始まる。自分たちが使っているものが何で出来ているのかを知らない。どういう過程でゴミになっていくのかを理解していない。海岸にあったゴミはプラスチックばかりで、良い気付きになったのではないか。1日だけでは、どれだけ回収しても取りきれない。しかし1人でも2人でも、そういう気持ちの人が増えて繋がっていってくれればいい。また排出を抑制する方にも力を入れていきた。」とのコメントをいただきました。
イベント名 | 第1回寺井高校グリーンビーチ大作戦 |
参加人数 | 130人 |
日程 | 2021年4月27日(水)11:00〜12:00 |
場所 | 能美市・根上グリーンビーチ |
主催 | 石川県立寺井高等学校 |
協力 | 株式会社日本海開発 ストップ!海洋ごみプロジェクトin石川県実行委員会 |