そんなコロナ禍の閉塞感を打ち破り、大切なふるさと小木の「とも旗祭り」の魅力を全国に発信し、未来につなげていくミッション、それが「Mission for 能登」です。主催は一般社団法人マツリズム。全国の海の祭りを盛り上げ継承するプロジェクト「海の祭ism」を展開しています。今回は「とも旗祭り」を盛り上げるアイディアを10都道県の大学生10人が考えました。能登町出身は3人で、とも旗祭りを全く知らない学生も。4月下旬から3回にわたるオンラインミーティングを重ね、とも旗祭りの魅力を伝えるミッションに挑んできました。
5月30日(日)に銀座で開催されたイベントには6人がリアル参加、4人はオンラインで参加し、それぞれが考えたアイディアを披露。YouTubeでの生配信も行われました。
「とも旗祭り」で叩く太鼓を披露したのは、能登町小木出身・大学1年の高恵太郎さん。
「小木のとも旗祭りは能登町の華」と言いつつ、「2年連続での中止は寂しい…。ゴールデンウィークに帰っても何もないなという気持ち」と髙さんは肩を落としました。それでも高さんの叩く太鼓は力強く、ワクワクする祭りの音と映像が発信されました。とも旗祭りを知らない学生達も、ボディパーカッションなどで祭りを盛り上げるパフォーマンスなどを披露してくれました。
「Mission for 能登」を企画したマツリズム代表の大原学さんは、「祭りに参加したこともない中で、祭りの魅力を伝えるのは物凄くハードルが高いことだと思うが、地元の人達と対話を重ねて、自分達でも議論して、解釈し、オリジナルな物を出して行く。自分も参加して楽しかったし、色んな人達に届けたいと思った」と達成感を語りました。
能登町職員で故郷の小木愛&イカ愛に溢れるスーパー公務員の灰谷貴光さんもオンラインで参加。今回の取り組みについては「東京・銀座でやっている熱量がオンラインでも伝わってきて、喪失感がワクワクのポジティブに変わった」と手応えに満足げでした。
イカの町・小木のイカ釣り漁業は近年、外国船の違法操業や海洋環境の変化により不振が続いています。そこへ追い打ちをかけたのがコロナ禍…。
「とも旗祭り」は、海の町ふるさと小木の魂です。その魂を絶やさない前向きな心が、今回のイベントで醸成されたのではないでしょうか。
「Mission for 能登〜小木・とも旗祭り」は6月12日(土)16:25から石川テレビで放送
イベント名 | 「Mission for 能登」海の祭ismプロジェクト |
日程 | 2021年5月30日(日) |
場所 | 東京・銀座 いしかわ百万石物語・江戸本店 |
主催 | 一般社団法人マツリズム |
協力 | 能登町 |