レポート
2021.06.10

Mission for 能登 〜 小木・とも旗祭りの魅力を発信

能登町小木の「とも旗祭り」はコロナで2年連続中止に

  1. イカの町・小木の「とも旗祭り」
  2. 2019年は地元民で盛り上がった
  3. 「能登小木港イカす会」も中止

昨年来のコロナ禍で、各地の祭りやイベントは中止に追い込まれています。全国屈指のイカの町・能登町小木も例外ではなく、毎年5月2〜3日開催の石川県指定無形民俗文化財とも旗祭りも2年連続中止。小木名物のイカ尽くしで大人気イベントの能登小木港イカす会も中止に…。喪失感が漂います。

学生達が「とも旗祭り」の魅力を発信した

  1. 東京銀座・いしかわ百万石物語
  2. とも旗祭りを知らない学生達も
  3. 4月末からミーティングを重ねた

そんなコロナ禍の閉塞感を打ち破り、大切なふるさと小木のとも旗祭りの魅力を全国に発信し、未来につなげていくミッション、それがMission for 能登です。主催は一般社団法人マツリズム。全国の海の祭りを盛り上げ継承するプロジェクト海の祭ismを展開しています。今回は「とも旗祭り」を盛り上げるアイディアを10都道県の大学生10人が考えました。能登町出身は3人で、とも旗祭りを全く知らない学生も。4月下旬から3回にわたるオンラインミーティングを重ね、とも旗祭りの魅力を伝えるミッションに挑んできました。

とも旗祭りの魅力を様々なアイディアで発信

  1. 能登町出身・高さんは太鼓を披露
  2. ボディパーカッションでも表現
  3. オンラインで参加の学生達も

5月30日(日)に銀座で開催されたイベントには6人がリアル参加、4人はオンラインで参加し、それぞれが考えたアイディアを披露。YouTubeでの生配信も行われました。
とも旗祭りで叩く太鼓を披露したのは、能登町小木出身・大学1年の高恵太郎さん。
「小木のとも旗祭りは能登町の華」と言いつつ、「2年連続での中止は寂しい…。ゴールデンウィークに帰っても何もないなという気持ち」と髙さんは肩を落としました。それでも高さんの叩く太鼓は力強く、ワクワクする祭りの音と映像が発信されました。とも旗祭りを知らない学生達も、ボディパーカッションなどで祭りを盛り上げるパフォーマンスなどを披露してくれました。

プロジェクトを支えたマツリズム・大原さんと能登町・灰谷さん

  1. 「海の祭ism」主宰・大原学さん
  2. 能登町から灰谷貴光さんが参加
  3. 小木愛、イカ愛に溢れる公務員

Mission for 能登を企画したマツリズム代表の大原学さんは、「祭りに参加したこともない中で、祭りの魅力を伝えるのは物凄くハードルが高いことだと思うが、地元の人達と対話を重ねて、自分達でも議論して、解釈し、オリジナルな物を出して行く。自分も参加して楽しかったし、色んな人達に届けたいと思った」と達成感を語りました。
能登町職員で故郷の小木愛&イカ愛に溢れるスーパー公務員の灰谷貴光さんもオンラインで参加。今回の取り組みについては「東京・銀座でやっている熱量がオンラインでも伝わってきて、喪失感がワクワクのポジティブに変わった」と手応えに満足げでした。

イカの町・小木のイカ釣り漁業は近年、外国船の違法操業や海洋環境の変化により不振が続いています。そこへ追い打ちをかけたのがコロナ禍…。
とも旗祭りは、海の町ふるさと小木の魂です。その魂を絶やさない前向きな心が、今回のイベントで醸成されたのではないでしょうか。

「Mission for 能登〜小木・とも旗祭り」は6月12日(土)16:25から石川テレビで放送

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イベント詳細

イベント名「Mission for 能登」海の祭ismプロジェクト
日程2021年5月30日(日)
場所東京・銀座 いしかわ百万石物語・江戸本店
主催一般社団法人マツリズム
協力能登町
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