レポート
2022.07.30

七尾湾「魚のゆりかご」海の環境調査隊 レポート⑥

早朝5時から水揚げを見学

  1. 漁船でにぎわう鰀目漁港の早朝
  2. 様々な能登の魚が水揚げされる
  3. マダイ、キジハタ、サゴシ・・・

2日目の起床は午前4時30分! 鰀目(えのめ)漁港で早朝の水揚げを見学するためです。能登島の東側は「天然のいけす」と呼ばれる富山湾に面しており、多彩な魚が取れます。ただし、この時期は“夏枯れ”で水揚げされる魚は少ないのですが、それでもマダイやキジハタ、サワラ、ウマヅラカワハギなど色々な魚が揚がっていました。

定置網で取れた魚のことを学びます

  1. 左はサゴシ、右はシマイサキ
  2. 能登島のいろんな魚を学びます
  3. 高岩さんはシマダイでクイズ!

能登島荘の主人・谷口和義さんは、馴染みの漁船に乗って獲れたての魚を説明してくれます。持っている40cmほどの魚は、サワラの幼魚サゴシ。そして小さく縞模様が入っているのがシマイサキ。谷口さんによると、以前は能登島にあまりいなかったシマイサキですが、最近は海水温上昇の影響なのか、取れるようになったそうです。
見学にはJFいしかわおさかなマイスター高岩信広さんも参加、魚の特徴を詳しく解説していました。そしてイシダイの幼魚シマダイでクイズを出題!
「この魚の縞模様はタテじま? それともヨコじま?」
子ども達の回答は全てタテじまでしたが、正解はヨコじま。魚も動物も背骨に対する方向で縞模様のタテヨコが決まります。だから実はシマウマもヨコじまなんですよ。

定置網漁の仕組みも解説

  1. 谷口さんもかつては定置網漁師
  2. 定置網漁の仕組みを解説します
  3. 魚を取り尽くさないのが定置網

谷口さんは定置網の模型で、どうやって魚が取れるのか説明します。沖に設置した定置網は動かさないので、完全に待ちの漁法なのです。つまり魚が入らなければ取れないのが定置網漁。言い換えると魚を取り尽くさないため、海洋資源にとって優しい漁法でもあります。
模型を贈呈した会社が「北陸製網(株)」と書いてありますね。1943年に発足した北陸製網は、1994年にホクモウ株式会社に社名を変更した定置網のリーディングカンパニーです。能登半島の東側、七尾市から能登町にかけて設置されている定置網の数は、国内随一。石川が誇る美味しい魚は、水産資源に優しい定置網で取れる漁獲が相当量を占めているのです。

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イベント詳細

イベント名七尾湾「魚のゆりかご」海の環境調査隊
参加人数小学校5・6年生 16人
日程2022年7月27日(水)〜28日(木)
場所能登島・鰀目漁港
主催海と日本プロジェクトin石川県実行委員会 石川テレビ放送
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